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日産「フェアレディZ」を「スカイライン」ベースで作ったら「スカZ」になりました! ボルトオンパーツを紹介します

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

2車の融合が生んだ衝撃的なスタイル

フェイスチェンジパーツはFRP製になっていて、パーツ構成としてはボンネット、ヘッドライト、バンパー、グリルの4点キットになる。純正のレインフォースメントをそのまま使い、ボルトオンで取り付けられるように工夫している。

装着してみると若干ワイドフェンダーな出で立ちに見えるが、もともとV35型スカイラインクーペの純正ファンダーはブリスターっぽい形状だったため、そのラインをフロントバンパーに合わせるとオーバーフェンダーに見えてしまうというわけ。そのおかげで、シャープなノーズが持ち味のフェアレディZのキャラクターを、より強調するフロントデザインに仕上がっている。

また、フェアレディZといえばロングノーズのスタイルが特徴となっているが、今回のフェイスチェンジにおいては、スカイラインの寸法に合わせてノーズの形状を設計している。そのため、どうしてもフロントノーズの厚みが増してしまうことは避けられない。しかしそれが結果的に、フェアレディZならではのグリルを強調することに奏功している。

さらに、ノーズの形状に合わせてリップスポイラーをV字のデザインとすることで、スポーティさを演出することに成功した。

昭和のクルマ好きなら思わず立ち止まって見てしまうに違いない

では、リアまわりはどうなっているのかというと、ワンテールデザインを採用して作り変えられている。しかし、まだデザインを煮詰めきれていないというのが実情らしく、今後のデザイン変更も検討中とのこと。本来なら、ダックテールも取り付けたいと考えていたものの、バランスが悪くなるという理由で諦めざるを得なかったのだとか。

ちなみに、現在装着しているのはS30型前期モデルと同じテールデザインなので、Z好きならピンと来る人も多いはず。実際のところはS30型とそっくり同じに仕上げることはボディデザインの都合上、難しいところがある。そのため、S30型のテールデザインを活かしつつ進化させたスタイルでまとめ上げられている。

ネーミングや発想はじつにユニークで冗談なのかと疑いたくなるところもあるが、クルマづくりにおいては各車へのリスペクトと熱意を感じ、本気さが伝わる完成度になっている。その衝撃的とも言えるルックスは、昭和のクルマを愛するエンスーたちの目を釘付けにして、思わずうならせるに違いない。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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