独自開発の新型V8ツインターボを搭載
SC63はシャシー開発パートナーとしてリジェを選択。LMDhでリジェを選んだ初のメーカーだったため、重量配分や整備のしやすさなどでランボルギーニの要望を取り入れることができたという。
エンジンはランボルギーニがレーシング・プログラム向けに開発した新型3.8L V8ツインターボを搭載する。Vアングル外側にターボを取り付け、冷却や整備を容易にしたコールドV構造を採用。
さらに、この構造により主要部の高さを下げて最適な車両重心の実現が可能となり、特別に開発された空力バランスのボディと組み合わせることで 、最高のタイヤグリップ、完璧なバランス、操作性、シングルラップと長距離レースの両方で一貫した速度走行を実現するために最も効率的な成果が得られるという。
ボディはデザイン部門のチェントロ・スティーレがレース・デザイン・チームと協力し設計。アイコニックなY字型ライトなど、ボディ全体にブランドのスタイリング要素が反映されている。また、エアインテークなどの冷却系の配置にも注力された。
ランボルギーニの60周年、スクアドラ・コルセの10周年にあたる2023年に登場した、モータースポーツの未来へと大きな一歩を踏み出すための準備を整えたというSC63。なお、この発表後数週間以内にテスト走行が開始される予定とのことだ。