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ネットオークションでBMW「3.0CSL」を購入! ボロボロの不動車を1年かけて公道復帰。40年来の夢がかなったオーナーの愛車の楽しみ方とは

1972年式BMW 3.0CSL

数々のBMW&アルピナを乗り継いだ原点は、かつて見た3.0CSLへの憧れ

2023年5月28日(日)、長野県伊那市高遠町 ほりでいパーク駐車場で開催された「2023 高遠ブランチミーティング」は、新旧BMWオーナーを中心に、興味があればBMW以外の車種でも参加OKという自由な集まり。今回は綺麗にレストアされたインカオレンジの「3.0CSL」で来場したオーナーに話を聞いてみた。

希少な3.0CSLをなんとネットオークションで購入

1970年代初頭から中盤にツーリングカーレースなどでのホモロゲーション獲得のため、「3.0CS」をベースとして生産された「3.0CSL」。直列6気筒エンジンを、アルミ製のドアやトランクリッドなどで軽量化したボディに搭載し、1970年代のツーリングカー選手権で数々の勝利を収めるなど当時のサーキットで大活躍したモデルだ。

このレースでの活躍をリアルタイムで目にした20歳の頃からずっと憧れていたと語る、1972年式BMW 3.0CSLを4年前に手に入れた野間雅伸さん。その購入先は、ネットオークションだったという。

「これがレースカーで走っていた頃からすごく好きで、これによく似た2000CSっていうのをなんとか中古で手に入れたのが一番最初のBMWだったんです。かれこれ40数年前の話です。それからBMWの新しいのやアルピナなどいろいろ乗ってきたんですけど、自分もいい歳になってきたのでそろそろ旧い車をということで何台か乗って。

希少価値のあるアルピナB7ターボクーペを手に入れて満足していたところ、この3.0CSLを偶然ネットオークションで見つけたんですよ。ビックリするんですけど。程度も何もなしで買って中を見たら、もう砂だらけのボロボロで動きもしないという状態だったんです」

ボロボロ状態から約1年かけて、3.0CSLは元の姿に

手に入れたはいいが、ボロボロの状態だった3.0CSLをなんとか動くようにしたいと、機関類、内外装をそれぞれ信頼できるショップにお願いした野間さん。その後、約1年間かけて、3.0CSLは完成し、現在ではトラブルもなく3.0CSLのある生活を楽しんでいるそうだ。

「完璧にやってもらいました。部品交換もあるけど、オリジナルのものをそのまま磨いて磨いて。それから5000kmは乗っていると思います。毎週1回は調子を見るために乗って、イベントでも長距離乗っているので。ステアリングはパワーじゃないし、クーラーも付いてないんですけども、思った以上に乗りやすくて。やっぱり車体が同じCSよりも200kg軽いもので運転していても軽い感じで。このボディで3000ccありますので、非常に軽快です」

小綺麗に高級感あるけれど品良く、がテーマ

レースで走っていた姿を見て憧れた3.0CSL。運転していても当時のイメージとのギャップはなく、若い頃に欲しいと思ったものがやっと手に入った嬉しさに浸っているという野間さん。お気に入りのひとつは、もともとのカラーと同色でオールペンした、インカオレンジのボディカラーとスタイルだとのことだが、さらに今後手を入れたいと思っているところはあるのだろうか。

「ウッド部分のひび割れを直して、ダッシュボードの木目をちょっとツヤがでるように、ニス塗りでツヤ出しして綺麗に磨いてあげようかなとは、思っています。いい歳なんで、小綺麗に高級感あるけれど品良く、っていうのがテーマです」

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