安全性への配慮は世界屈指のサーキットならでは
ここまで筆者の体感で15分ほどかかったでしょうか。充分な安全対策と、丁寧なレクチャーを経て、ようやく走り出したキッズカート。しかしここまで安全に対する徹底管理がなされるのは、さすが世界有数のサーキットである富士スピードウェイだからこそ。そしてレクチャーを終えると、特設コースをゆっくりと走行することができるようになっています。ただし、カートの動きに対して、いつでもスタッフの手が及ぶ範囲で対処できるような管理体制が取られていたことも、特筆すべき点でしょう。
このキッズカート体験会は、スーパーGTを主催する株式会社GTアソシエイションのCSR活動の一環で行われています。子どもたちに、エンジンなどの動力で走るクルマの楽しさを体験してもらい、興味をもってもらうことを目的としています。
親子でのカート体験が、モータースポーツファンの裾野を広げる一翼に
カートのひとつひとつの操作を、一所懸命おぼえようとするお子さんたちの顔は、真剣そのものでした。どの子もとにかく夢中で運転していましたが、速くて楽しい乗り物だからこそ、正しく安全に運転することが大切です。これをきっかけにして、子どもたちがクルマをより身近に感じ、クルマやモータースポーツに興味を持つ入り口になると良いのではないでしょうか。
保護者がコース外からただ見学するだけのカート走行とは違い、親子で安全に体験するというのが、この体験会の特徴でもあります。お子さんが初めてカートを操ったり、初めてドライビングの愉しさを味わったり、たくさんの「初めて」をこのカート走行で経験できたに違いありません。お子さんの「初めて」を親御さんも間近で見ながら、一緒に感じた経験が、親子にとってかけがえなのない思い出になったことでしょう。