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三菱「パジェロ」の復活を求む声にお応えして初代をあらためて振り返る。パリダカに初参戦で優勝した伝説のクルマでした

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TEXT: 小鮒康一(KOBUNA Koichi)  PHOTO: AMW編集部

RVブームの先駆け、けん引役となった1台

日本国内では2019年に惜しまれつつ終売となった、三菱を代表するSUVのひとつである「パジェロ」は、圧倒的な走破性を誇るとともに代を重ねるごとに高級感も併せ持ち、一時期は三菱のフラッグシップモデルとして君臨することもあった。

パジェロのシャシーはフォルテだった

そんなパジェロの初代モデルは1982年4月に登場。前年に登場し、人気車種となったいすゞ「ビッグホーン」の後を追っての登場となっており、RVブームの先駆けかつけん引役となった1台となっていた。

三菱では1950年代からアメリカのウィリス社からライセンスを取得し、軍用車をルーツに持つジープの生産を続けており、本格的なオフローダー生産の経験はあったものの、ジープも継続生産していたため(最終的に1998年まで製造)全く異なるモデルとしての登場となっていた。

スタイルはビッグホーンと同じく、アメリカのSUVに多くみられたステーションワゴンスタイルのボディを持ち、当初は商用登録のメタルトップ仕様とキャンバストップ仕様でのスタートとなったが、デビュー翌年の3月には乗用モデルのワゴンを追加。同年7月にはのちにパジェロの主力タイプとなるロングボディかつハイルーフのボディを持つエステートワゴンが登場している。

パジェロのベースとなったシャシーは堅牢な作りで定評のあったピックアップトラックのフォルテとなっており、フロントサスペンションにはダブルウィッシュボーンとトーションバースプリングを組み合わせた独立懸架、リヤは縦置の半楕円リーフスプリングを採用(のちにワゴン系などは3リンク/コイルの車軸懸架となる)。

搭載エンジンも当初はフォルテ用のものをベースとした2Lガソリンと2.3Lディーゼル及びディーゼルターボとなっていたが、乗用モデルが追加されるタイミングで2Lガソリンターボを追加したほか、1985年4月には、ライバルのビッグホーンに先駆けて4速ATモデルを追加したのもトピックだった。

ダカールラリーは切っても切れない関係

さらに1988年9月にはデボネアにも搭載されたV6 3Lエンジンを搭載し、ディーゼルエンジンが主流だったビッグホーンに対してより乗用車らしさをアピール。翌年6月にはオーバーフェンダーとワイドタイヤを装着したワイド系も追加され、その地位を確固たるものとしたのであった。

またパジェロと切っても切れない関係といっても過言ではないダカールラリーには、デビュー翌年の1983年1月に初参戦すると、いきなりマラソン部門と市販車無改造部門で優勝。同時にベストチーム賞も受賞し、そこから継続的に参戦していくことになる。

このように、ジープで培った走破性の高さと乗用車としての快適性を合わせ持つモデルに進化した初代パジェロは、のちに多くのフォロワーを生むほど影響力を持ったモデルとなっていたのである。

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