未発売のラパン・ピックアップをKカーの祭典で発見
2023年で、第8回を迎えた「KING OF K-CARミーティング」。コンテストが行われる秋のKING OF K-CARとは異なり、6月に開催されたのはKカー仲間が気軽に集まれるオフ会的な催しだ。全国各地から集まった数多くのKカーマシンのなかでひと際目立っていたのが、アーミー調に仕立てられたスズキ「アルトラパン」のピックアップ仕様。早速オーナーに声をかけた。
10年待って手に入れた愛車を自分の理想形に大改造
「とにかく、あーしたい、こうしたいと考えて、あれこれ作っているときが楽しい。だから、カスタムは止められない」
と語る“タケやんケロッピー”さん(以下タケやんさん)。アルトラパンのピックアップ仕様は中古車店で購入した。
「初代アルトラパンはピックアップトラックにしたらカッコいいな、と昔から思っていたんです。同じ考えの人がいて作るんじゃないか、と10年待ってようやく出てきた。もちろん、即決しました」
手にしたラパンはBピラーカラーから後のウエストラインをカットして、オープンデッキ化されていたのはよかった。だが、ラパンのイメージが残された丸みを帯びたデザインは理想のピックアップトラックの姿ではないと、FRPでエッジの立った直線基調デザインのパネルを成型。それをリアエンドギリギリまで延長した。
コンビランプはMH21型スズキ「ワゴンR」用を埋め込み、リアゲート(トノカバー)もワンオフ製作したことで、ラパンのイメ―ジを一新。思い描いた旧車テイストあふれるスタイルを手に入れた。ちなみにルーフが2枚重ねとなっているのは雨漏り防止のためだそうだ。
1000発超のタッピングビスとオリーブカラーでアーミー風に!
ここまでならスタイリッシュなピックアップトラックというイメージだったが、キレイすぎてインパクトに欠けるということで、さらなる改造を決断する。まずは大型のサイドバイザーを加工した前後オーバーフェンダー、園芸用のパイプとアルミ板を組み合わせたサイドステップを追加しマッシブさを強調。デュアルの4本出しマフラーカッターでリアエンドにもアクセントをプラスしている。
極めつきはタッピングビスをこれでもかとボディに打ち込んだ。その数なんと1056発! マッドなオリーブカラーと相まって軍用車両のような無骨さと凄みを持つルックスへと大変身した。さらにイデアルのエアサスを組み込み、生足では実現できないほど超ローダウンし、そのヤンチャなルックスにタケやんさんも大満足だという。