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「ルート66」は道ばたの個人商店も味わいたっぷり! ミズーリ州のお勧めスポット3つをお教えします【ルート66旅_12】

「ルート66」は道ばたの個人商店も味わいたっぷり! ミズーリ州のお勧めスポット3つをお教えします【ルート66旅_12】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

アンティークな給油機のある雑貨店は創業90年

最後はルート66モータースから西に約10km、ローラという街の「トーテムポール・トレーディングポスト」だ。トーテムポールは北アメリカの太平洋沿岸に住む先住民が作る柱状の木造彫刻で、トレーディングポストは彼らと白人の開拓民が物々交換を行った場所を指す。今ここで実際に交易をしているわけではないが、トーテムポールを模した大きなビルボードと、アンティークな給油機が目に入り立ち寄った。

店舗の入り口に置いてある看板によると創業は1933年、ミズーリ州のルート66沿線で最古のビジネスだという。さらに興味をそそられて店内を物色していると、オーナーのティムさんが「どこから来たんだい?」と。

開業したころはもっと東のアーリントンにあったらしい。開通したてのルート66と近隣に陸軍基地があったおかげで繁盛していたが、1940年代のルート変更をきっかけにアーリントンは賑わいを失っていった。1960年代までは踏みとどまるも生活を守るため移転、現在の場所に落ち着いたのは1977年だという。

定番のルート66土産やちょっとした日用品に加え、トレーディングポストという名に相応しく先住民の民芸品、さらにアンティークな雑貨も多く目移りしてしまう。ローラは約2万人が暮らすそこそこ大きな街だ。ルート66の小さな店は「次に来るときまで残っているかな」と不安になることも多いが、ここは旅行者だけではなく地元の人も頻繁に利用しているようで何だかホッとした。

ミズーリ州に限らずルート66の沿線には、味のある個人商店が星の数ほど存在する。それらを訪ねて歩くのも旅の醍醐味といっていいだろう。

■「ルート66旅」連載記事一覧はこちら

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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