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彼女がスバル「インプレッサ WRX STI」にひと目惚れした理由とは? 父の厳しい特訓も振り返るとよい思い出です【交タイ自動車部】

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TEXT: WEB CARTOP 乾 ひかり  PHOTO: 神村 聖

交通タイムス社の自動車部が連載スタート

AMWの母体である交通タイムス社のメンバーは、日々カーカルチャーに触れている大のクルマ好き。そんなわれわれは、クルマ好きのクルマ持ちが集まる、部署をまたいだ(OBメンバーも!)「自動車部」なるものを立ち上げ、神奈川県某所で先月、第1回キックオフミーティングを開催しました。そこで今回は、愛車遍歴からチューニングまで、部員ひとりひとりにマイカーを熱く語ってもらう連載形式をスタートします。それぞれの愛にあふれたストーリーは、クルマを愛する読者の心に刺さるものがあるでしょう。記念すべき第1回はWEB CARTOP編集部の乾 ひかりさんからスタート!

「羽根がついたセダン」に憧れていたはずがGRBにひと目惚れ

「社会人になったらクルマが買えるかも」と、そんなことを突然思ったのは大学生時代の就活をしていた頃でした。それから何のクルマにしよう、いくら貯金があれば買えるだろう、なんて考えているうちに、いつの間にかクルマ好きに。

それまでクルマを所有しようなんて一切考えたことがなかったので、とても不思議な現象でした。とはいえ父がクルマ好きで、幼少期からの私の助手席遍歴は日産「スカイライン」、スバル「レガシィ」、三菱「ランサーエボリューション」、スバル「インプレッサWRX STI」など。

なので、愛車はお尻に羽根がついたセダンがいいなと考えていました。あのフォルムがかっこいいと思っていたし、親しみがあったので。当時、空力なんてモノはつゆ知らず……。あとはやっぱりMTのスポーツモデルに乗りたいなと。

色々なクルマを検討しましたが、父が乗っていた「涙目のGDB」がとくに好きだったので、車種は「インプレッサ WRX STI」に決定。そのとき、私の免許はAT限定だったので、限定解除せねば! と周りが就活に勤しむなか、いそいそと教習所に通いました。

社会人になって半年ほどが経ち、いよいよ購入に踏み切ることに。お尻に羽根がついたセダンを求めて、中古車サイトで「GC8」、「GDB」、「GVB」などをサーチ。よさそうなクルマを数台ピックアップして、中古車屋さんに実車を見に行きました。

晴れて私の愛車になったのはGRB。歴代のインプレッサWRX STIで唯一のハッチバックモデルです(笑)。中古車サイトでたまたま見つけたGRBの程度がよさそうで、価格も予算内だったんです。たぶん選ぶことはないだろうけど、せっかくだから一応これも見とくか、くらいの気持ちでした。ですが実車を目の前にすると、まさかのひと目惚れ。

それまであまり注目してこなかったけれど、ハッチバックのインプは私の目にとても魅力的に映りました。いかにもぶっ飛んでいそうなドヤ顔にも心を奪われましたね。赤いボディカラーもめずらしくていいな、と。なによりこれからの人生をともに過ごしていくことを、もっとも具体的にイメージできたのがこのクルマでした。それがなぜなのか、はっきりとはわかりませんが……。

その後も中古車屋さんを数軒見て回ったのですが、頭のなかはもうGRBでいっぱい。その日のうちにGRBのもとへと戻り、「このクルマ、買います!」と申し出て、いまに至ります。

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