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320馬力のVW「ゴルフR」にZ世代が乗ってみた! バカっ速でも「実用車」のままな超贅沢なクルマでした

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TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: 西川昇吾

恐ろしいほどのスタビリティの高さに驚き

ワインディングへ行きドライブモードを変更。スポーツモードにするとサスペンションが固められますが、バンピーな日本のワインディングでもギャップやアスファルトの凹凸を上手くいなします。エンジンは低回転から十分なトルクを発生していますが、ターボ車らしく中回転域からグッとトルクが立ち上がるフィーリングです。しかしながらトルクの立ち上がり方は心地よい程度で、決してターボラグがあって扱いづらいといった雰囲気ではありません。

そしてワインディングで驚かされたのはスタビリティの高さです。高い旋回速度を実現できそうな雰囲気がありますが、それと同時に不安感が一切ありません。それも手汗をかかずに。サラッとハイペースを実現できそうな雰囲気がゴルフRにはあります。

なお、装着されたDCCダンパーは任意でも調整可能でその範囲は15段階。減衰力を最強にすると公道ではハードすぎる印象ですが、任意で調整できて変化が分かるのも楽しいポイント。カスタムモードで自身が好きなセッティングを設定することもできます。

スポーティな刺激は少ないがサラッと速い

さまざまなシチュエーションでひと通りゴルフRを乗った印象をひと言で述べるのであれば、「凄く速いゴルフ」です。何を当たり前のことを言っているんだと突っ込まれそうですが、予想していた以上に高い実用性と優れたコンフォート性能を有しているあたりは確実に実用車ゴルフの面影を感じます。

それでいて、ハイパフォーマンスな走りをサラッと実現するあたりもなんだかドイツ車的という印象。スポーツカーと表現するよりは「高性能実用車」と表現するのが正しい気がしました。

しかし、刺激的なスポーツハッチバックが欲しいという人にはあまりオススメしません。レースモードにすればワイルドなサウンドが楽しめますが、運転フィーリングは良い意味でも悪い意味でも、あまりスポーツモデルらしい刺激は感じません。そんなところも含めて「ゴルフRはあくまでも実用車の域を出ないゴルフなんだ」ということを強く感じました。

それを良いと取るか悪いと取るかは人によりますが、「快適で実用的で脚が良くて速いやつ」、そんなワガママな要素を満たすクルマが欲しい人にはオススメと言えます。

【AMWの添削】

日本のワインディングは、よっぽど林道みたいなところでない限り、世界的にみたら舗装は素晴らしい部類に入ります。英国やイタリアのワインディングなんて日本の比ではありません。そんな欧州の道路事情を考慮して煮詰められているアシと言っていいでしょう。

それからゴルフRといっても実用車のゴルフなので、そもそもスポーツカーではありません。VWもそのあたりは入念にやりすぎないラインを狙って仕立ててきています。実用車の域を超えるようなゴルフが欲しければ、チューニングの世界へどうぞ、ということですね。チューニングのベースとしては魅力的な1台ですが、いかんせんデリバリーが……。

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