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トヨタ「パブリカ・スターレット」が598万円! 公道走行可能なツーリングカーレース仕様はパワステ装着で楽チンです

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

1970年代のレーシングカーを手に入れることができる

1970年代は市販改造車によるツーリングカーレース(TSレース)が行われ、盛り上がりをみせていた。そんなレースシーンで活躍した当時の姿をそのままに、改造車として公認申請済みで公道走行可能なトヨタの「パブリカ・スターレット」を紹介しよう。

TSレースで活躍したレーシングカーで、レース参戦も可能

旧車を愛するファンの間でいまだに語り継がれるレースがある。それが、1970年代に開催されたTSレースだ。市販車改造マシンによる特殊ツーリングカーレース(後のマイナー・ツーリングレース)で、ワークスとプライベーターのチームが入り乱れて戦うレースだった。

今回、紹介するレーシングカーは、そんな時代に活躍したKP47型のパブリカ・スターレットだ。所有しているのは愛知県豊橋市の旧車専門店「オートアドバイザースタッフ」。オリジナルマシンをさらにチューニングし、筑波サーキットで開催されているJCCAクラシックカーレース参戦用のマシンとしてリメイクが施されている。

トヨタの戦略がプライベーターの活躍を後押し

当時のTSレースを振り返ると、トヨタvs日産の国内2大メーカーによる熾烈な戦いがレースを盛り上げていた。日産はB110系「サニー」を、トヨタはKE20系「カローラ」やKP30系「パブリカ」を投入。だが、レーシングマシンのポテンシャルについては、チューニングパーツの供給面で有利な体制を築いていたトヨタ勢が一歩リードしている状況だった。プライベートチームでも、ワークスチームに迫るポテンシャルを獲得できていたのだ。

それがなぜ可能だったのかと言うと、この頃、トヨタはユーザーの支援のために、早くからスポーツパーツを提供していた。ディーラー直系で特別なエンジンやシャシーを販売し、レーシングカーを作るうえで大きなアドバンテージを獲得できるよう市場整備が行われていたのだ。そのためプライベーターが活躍できるチャンスがあり、レースをいっそう盛り上げていた。

強力なエンジンを手に入れて表彰台を席巻

そして、P30系パブリカのクーペモデルとして登場したのが、初代スターレットP40系だった。トヨタは当初、少しずつ巻き返しを図りつつあった日産B110系サニー勢を抑えるために、スターレットを投入したのだった。しかしデビュー当初は、熟成されたレーシングモデルであるE20系カローラや、P30系パブリカの影に隠れるかのように目立たない存在だった。

だが、そんなスターレットが一気にクローズアップされ、表彰台に登りつめることができるようになったのは、ツインカム16バルブのスペシャルヘッドの3K-Rエンジンが開発されてからだった。レースをよく知る人であればご存じの通り、このエンジンは当初、全日本FJ1300選手権用として開発されたユニット。残念ながら、レギュレーションによってFJのカテゴリーでは使えなかったが、TSレースでは認められた。さらにこのパワーユニットがトムスやクワハラといった有力チームの手に渡ったことで、レースにおいて圧倒的な強さを誇り、大活躍した。

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