レース仕様をさらにチューンアップ
そんなTS仕様のKP47型スターレットを取り扱っているのが、「オートアドバイザースタッフ」だ。実際のレースに使っていたモデルでコンディションは抜群。外装は、当時のTSレース仕様としてワークスフェンダーを装着させた勇ましい姿になっている。また、当時のエアダムを採用したレース用チンスポイラーもセットされている。
パワーユニットは、オリジナルの3K-R 1300ccではなく7K 1800ccのメカチューン仕様を搭載している。キャブレターはソレックスで、本体の仕様を含めた加工は秘密とのことだった。基本的にレース車両なので、ロールバー、レカロ製バケットシート、サベルト4点式シートベルト、レース用安全タンクを装着している。ギアは5速クロスミッションで、ファイナルギアの変更はもちろんTRD製機械式LSDも組んでいる。
改造申請済みのレーシングカー
これだけでも非常に魅力的な1台と言える。しかしさらにこのクルマの魅力を倍増させているのは、ホンモノのレーシングカーにもかかわらず、2名乗車登録がなされていることや各部改造申請済みの公認車であるということ。レース仕様でありながら、公道走行が可能なクルマとして作られているのだ。ドライバビリティに関しては、レース車両ゆえに重ステを我慢して乗るものだという思い込みを覆し、軽自動車用のパワステユニットが移植してある。ありがたいことに、公道をラクに走れる仕様になっているのだ。
「オートアドバイザースタッフ」では、このKP47改パブリカ・スターレットを即レースを楽しめるマシンとして販売中だ。売り出し価格は598万円という設定。歴史に名を刻む初代パブリカ・スターレットTSレース仕様、興味があるという方はぜひ問い合わせてもらいたい。