交換後はカチッとしたフィーリングで安心感バツグンに
当たり前といえば当たり前の話だが、同じクルマとは思えないほどの違いだ。何よりもカッチリとしたペダルのフィーリングは安心感があり、急ブレーキ気味に減速しても以前より確実に制動力が高く、ABSが作動することもなく狙った位置でストップできるようになった。
これまでは古いがゆえにブレーキが甘くても「こんなもんか」と勝手に思い込んでいた。また、車検が切れることもあり冬の間は乗らないと決めていたので、室内のリフレッシュやオールぺンを優先してしまったが、実際のところはブレーキを真っ先にやるべきだったと反省。
メカニックの友人にこんな話を聞いた。依頼されたパーツの取り付けが終わって試運転したところ、ブレーキの利きが明らかに弱くメンテナンスを勧めたらしい。ところが返事は「急ブレーキなんて使わないから大丈夫」で、次の車検までそのまま乗ると言い放ち帰ってしまったそうだ。
たしかにそのクルマに慣れたオーナーなら、通常の減速であれば問題ないかもしれない。歩行者が飛び出すなど急ブレーキが必要になる可能性を、まったく考えず運転している人がいることに恐怖を覚えたという。走る・曲がる・止まるのうち一番大切なのは「止まる」だと、改めて思い知らされるカプチーノのブレーキ交換だった。