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トヨタがランチアを破ってトップへ!「セリカ GT-FOUR」はWRCで日本車初のドライバーズ&マニュファクチャラーズタイトルを獲得した名車です

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: AMW編集部

世界限定モデルも存在した!

市販モデルでは1991年にWRC用のホモロゲーションモデルであるGT-FOUR RCが登場。ターボチャージャーが耐久性重視でセラミックタービンからメタルタービンに変更になり、インタークーラーも水冷化した。出力は10馬力アップの235馬力になり、バンパーやボンネットはクーリング性能をアップするために、エアインテークとエアアウトレットが追加され、サスペンションも強化タイプになった。

ちなみにノーマル状態では、メタルタービンの「RC」は高速域では10馬力分のパワーアップにアドバンテージを感じるが、中低速のピックアップはセラミックタービンの方が優れていた……。なお、「RC」とはラリー・コンペティションの略で、輸出仕様は「カルロス・サインツ・リミテッドエディション」という名称が与えられている。

トヨタ セリカRC

いずれもWRC用のホモロゲーションモデルなので、生産台数は全世界でグループA規定の5000台。日本国内ではそのうちの1800台が割り当てられた。

WRC、グループA、ハイパーターボ、フルタイム4WD、国産最強……といったイメージは、セリカのST165からはじまり、ST185が確立したといっても過言ではない。一時代を築いたST185。そのカストロールカラーの勇姿に憧れ、TTE(トヨタ チーム ヨーロッパ)グッズを集めたファンも多かったはずだ。

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  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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