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初日から大荒れ! 正面衝突事故で大きく順位がシャッフルされた「アジアクロスカントリーラリー2023」の長い1日

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

ラリーアートは20分のビハインド

今回新型「トライトン」を3台投入し、AXCR連覇を狙った三菱自動車ラリーアートチームは、最上位が6番手となる101号車Chayapon Yotha/Peerapong Sombutwong組(3時間47分27秒/MITSUBISHI Triton/Team MITSUBISHI RALLIART/T1D)。112号車の田口勝彦/保井隆宏組が8番手(4時間10分23秒)。

106号車のRifat Sungkar/Chupong Chaiwan組は、グリルに雑草が詰まってしまったことでエアコンが利かなくなり、脱水症状を起こしてしまい32番手と大きく出遅れた。三菱ラリーアートの増岡 浩監督は次のようにコメント。

「20分のビハインドをつけられてしまいましたがまだ初日です。気を取り直してしっかりやってもらうしかありません。3台そろってゴールできるよう、チームワークで乗り切ります」

青木拓磨も参戦するTOYOTA GAZOO Racing INDONESIAチームは、105号車 青木拓磨/Ittipon Simaraks/Songwut Danphiphattrankoon組がスタートから5kmほどで右フロントのドライブシャフトが抜けてしまい、FRでの走行を強いられることとなった。他にもエアインテークの外れなどのトラブルが出て大きくタイムロスしてしまう。

青木拓磨選手が乗るTOYOTA GAZOO RACING INDONESIAチーム

さらにサービスでの時間超過のペナルティを受け28番手に。103号車の塙 郁夫/染宮弘和組は燃料系のトラブルが発生。走っては止まるを繰り返すことに。昼のサービスで応急処置をしたものの、再スタートしてすぐに症状が再発してしまう。さらに悪化していくという状況で、残り50kmというところで、ついにエンジンがかからなくなって万事休す。けん引されてこの日の宿にたどり着いた。

AXCR2023、続く2日目(8月15日)は「SS2 Nakhon Ratchasima」。SSの走行距離は207.26kmだが、荒れた路面、そして岩が多く、クルマを壊す可能性も高いというコース設定だ。

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