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軽自動車だけの10時間耐久レース「K4GP」に参戦! モータースポーツを自由に楽しむ雰囲気がステキです【Key’s note】

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TEXT: 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)  PHOTO: 木下隆之

自由にレースを楽しめる雰囲気がいい

一般的に行われているJAF傘下のレースでは、厳格に規則が決められており、チームの自由な発想が封印されます。例えばラジオのスイッチが取れてしまっただけで失格が言い渡されます。レーシングスーツの下には耐火素材のウエアを着なければなりませんし、ちょっと袖をまくっただけでペナルティの対象になります。速さにはほとんど意味をなさないのに、規則は規則だからというわけです。

そんな窮屈な雰囲気は、このレースにはありません。それぞれが自由にレースを楽しんでいるのです。一方で、ライバルチームの不正を暴こうと目を光らせているチームもないように思えました。

130台ものマシンがグリッドに並ぶのですから、レベルの差はマチマチですが、多くのマシンが家庭的な雰囲気で運営されていましたね。チーム員で小遣いを出し合い、中古車屋さんから数万円で購入してきたマシンを好き勝手に改造して参戦する。ピット内は家族の笑顔であふれています。

それでいて楽しいのは、勝利するには緻密な作戦と高度な頭脳が求められることです。使用できる燃料が定められており、しかも1回の給油量に制限がある。レース中に6回の給油が課せられます。給油は、パドック内のガソリンスタンドで作業しなければなれません。ですからチームごとに給油システムを準備する必要はありません。

アクセルを全開で走っていれば燃料が底をついてしまいます。ですから効率のいいエコラン運転が求められるのですが、さらに加えて、給油の量、そのタイミングなどが勝敗を分けるのです。単純なお遊びレースではなく、奥がとても深いのです。ですから豊富なノウハウが必要です。一度参戦したら病みつきになりますね。

こうしてモータースポーツの紹介記事を執筆するときにはたいがい「ぜひ観戦に来ませんか?」と締めることが多いのですが、今回に限っては、この言葉で綴じたいと思います。

「ぜひ、参加してみませんか?」

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  • 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)
  • 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)
  • 1960年5月5日生まれ。明治学院大学経済学部卒業。体育会自動車部主将。日本学生チャンピオン。出版社編集部勤務後にレーシングドライバー、シャーナリストに転身。日産、トヨタ、三菱のメーカー契約。全日本、欧州のレースでシリーズチャンピオンを獲得。スーパー耐久史上最多勝利数記録を更新中。伝統的なニュルブルクリンク24時間レースには日本人最多出場、最速タイム、最高位を保持。2018年はブランパンGTアジアシリーズに参戦。シリーズチャンピオン獲得。レクサスブランドアドバイザー。現在はトーヨータイヤのアンバサダーに就任。レース活動と並行して、積極的にマスコミへの出演、執筆活動をこなす。テレビ出演の他、自動車雑誌および一般男性誌に多数執筆。数誌に連載レギュラーページを持つ。日本カーオブザイヤー選考委員。日本モータージャーナリスト協会所属。日本ボートオブザイヤー選考委員。
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