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日産「R30スカイライン」の人気は衰えず! なぜ6代目は6気筒ではなく4気筒に人気が集中したのかお教えします

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TEXT: 山崎真一(YAMAZAKI Shinichi)  PHOTO: 日産自動車

4気筒、6気筒は関係なし! 当時は真のスカイラインの姿を求めていた

市販エンジンとしてはかなり贅沢な作りであったFJ20エンジンは、R30の登場から2カ月遅れの1981年10月に登場。4気筒ゆえにGT-Rではなく、RS(レーシングスポーツ)を名乗った。当時国産唯一の1気筒あたり4バルブのエンジンで、150ps/18.5kgm(グロス)のスペックは2Lでは当時クラス最強。走りのスカイラインが帰ってきたとファンから称賛をもって受け入れられた。生産を請け負った日産工機では数百機/月を想定していたというが、それを大きく上まわる数千機/月のオーダーが入るなどかなり人気となった。

6気筒ではない4気筒のFJ20が受け入れられたのは、当時のスペック至上主義の期待に応え、ファンが思い描いた走りのスカイラインの理想像がそこにあったからだ。

刑事ドラマ『西部警察』での活躍も根強い人気を支える

その後、ライバルがパフォーマンスアップするたびに、スカイラインも追撃。1982年にトヨタが初のツインカムターボを発表すれば、翌年にFJ20にターボをドッキングしたDOHC4バルブツインカムターボをリリースする。190psを発揮するRSターボは「史上最強のスカイライン」のキャッチフレーズが与えられ、翌1984年にはインタークーラーを加え、リッター当たり100psを超える205psに到達するなど、生産終了まで2Lクラスのパワーウォーズを牽引する存在であったことが、ファンのハートを釘付けにした。

FJ20ETエンジン

もうひとつ、石原プロモーションが製作した刑事ドラマの金字塔『西部警察』の特殊捜査車両として活躍したのも根強い人気をほこる理由だ。今なおレプリカを愛用する熱いオーナーが全国にいることがそれを物語っている。現在、40~50代のクルマ好きにとって、記憶に残るクルマの1台であることは間違いないだろう。

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