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「ルート66」の醍醐味はミズーリ州にこそあり!? 今や米国でも希少な「ドライブインシアター」もオススメです【ルート66旅_14】

「ルート66」の醍醐味はミズーリ州にこそあり!? 今や米国でも希少な「ドライブインシアター」もオススメです【ルート66旅_14】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

老舗のドライブインシアターは今や貴重な文化遺産

ふたつめの「66ドライブイン」はカンザス州に近い、カーセージとウェッブ・シティのほぼ中間にある。ドライブインシアターとは広場に巨大なスクリーンを設置し、観客が音声をカーラジオから受信しつつ車内で鑑賞する劇場のこと。アメリカでは1940~60年代に全盛期を迎え、日本でも少し遅れた1980~90年代に流行した。

カーセージで66ドライブインがオープンしたのは1949年、当時はカーラジオの普及率が決して高くなかったせいで、音声を流すスピーカーがいくつも用意されていたという。周囲を気にせず飲食や会話しながら映画を楽しめるため、カップルやファミリーを中心に人気のスポットとなったが、ルート66が地図から消えたのと同じ1985年に閉鎖される。

これは廃線によって売上が低下したというよりも、ドライブインシアター全体の衰退だろう。夜間しか営業できないことや地価の上昇、家庭用ビデオの普及が進むなどの要因が重なって、1970年代に入ると少しずつ姿を消していった。

ただし66ドライブインは1998年に復活を遂げ、今も金土日と週3日間の限定ではあるが営業中だ。残念ながら入場して映画を観た経験こそないものの、メンテナンスが行なわれている様子は何度も目撃している。近代アメリカを象徴する貴重な文化遺産のひとつとして、ルート66の旅人や地域住民の娯楽として存続を願ってやまない。

■「ルート66旅」連載記事一覧はこちら

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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