元VIPカー乗り“ならでは”のライトカスタム
スポーツカーとして高性能なだけでなく、グランドツアラーとしてエレガントなフォルムが魅力のレクサス「LC500」。この美しいスタイルに魅了され、その虜になってレクサスばかりを3台乗り継いできたという女性オーナーのこだわりの詰まった愛車を紹介しよう。
新車は無理でもどうしても欲しかったのがLC500
レクサスのフラッグシップモデルでもあり、走行性能だけでなく、その流麗なスタイルがファンを魅了するLC500。今回、愛車を取材させてもらったオーナーの美穂さんも、LC500が持つ特別な魅力に誘われたひとり。これまで高嶺の花の存在で、いつかは乗りたいとずっと夢見てきて、ようやく去年、念願のLCオーナーになったのだと教えてくれた。
「レクサスが大好きで、LC500が登場してからは、そのカッコ良すぎるフォルムの虜になってしまいました」
そう語る美穂さんは、現在のLC500の前はレクサスRCに乗っていたそう。「このクルマも高価で、頑張って働いて購入した」というから、彼女のレクサスへの一途な愛を感じる。
「やっぱり気になるLC500のことが頭から離れず、現行型の新車は無理なので、どうにかローンを組んで初期型のLC500を中古で購入しました。どうしても鮮やかな光を放つ“ラディアントレッドコントラストレイヤリング”のボディカラーを持つモデルが欲しくて、他の色より高かったけど『ここだけは譲れない』と思い切って購入を決めたんです」
フルカスタムの元VIPカー乗りだからこそのこだわり
美穂さんのLC500への愛もさることながら、ドレスアップも好きということで、並々ならぬこだわりが感じられた。過去には内外装ともにフルカスタムを施したVIPカーに乗っていた時期もあったとのこと。そんな彼女なので、このLC500でもアフターパーツを組み合わせて、オリジナルのコーディネイトを加えたドレスアップを施している。
ベース車両自体が高価であるという理由から、基本的には大きな加工を施すことなく、追加パーツはボルトオン装着することを前提にカスタムしているそうだ。そのため装着パーツは数こそ少ないが、さすがに過去にフルカスタムカーに乗っていただけあって、その内容はマニアックでこだわり満載だった。
車高もツライチも極限まで攻めたカスタム
はじめにフロントから追加パーツを見ていくと、まずフロントバンパー下にはNext innovation製のフラップが追加されている。実はこれは市販品ではなく、美穂さんのオーダーでボルトオン装着できるようにワンオフで生み出されたパーツとのこと。また、サイドにも同様のフラップを追加し、美しいボディラインに合わせて湾曲するよう加工を施した上でセットしているというこだわりようだ。
足まわりはIDEAL製のエアサスペンション「AIR MAX」を装着していて、走行条件に応じて室内から微調整を加えることができる仕様。ドレスアップカーのイベントにも遊びに行くので、そういった場所ではホイールハウスがタイヤに被るほどベタベタに車高を落とす。ボディが地面を擦るか擦らないかの極限のローダウン・スタイルこそが、美穂さんにとって「LC500が一番カッコ良く見える瞬間」なのだ。
逆反りのスポークが印象的なコンケイブホイールは、BC FORGEDの2023年型新作モデル「EH188」。サイズは純正と同じく21インチだが、驚くべきはそのビジュアル。ツライチを極めるため、フェンダーとホイールの間に段差がほとんど出ない限界のラインを攻めたインセットを採用している。ちなみにホイールサイズは、フロントが10.5Jでリアは11.5Jだ。
排気系では、SENSE BRAND製の可変マフラーに換装済み。ハイブリット車ではなくV8モデルなので、マフラー交換によって奏でられる独特のエキゾーストノートもお気に入りなのだそう。
普段の足用の軽自動車にはないワクワクがある
彼女のLC500のグレードは、V8エンジンのSパッケージだ。そのため時速80kmになると自動で立ち上がるオートウイングとカーボンルーフが標準装備になっている。これもクルマを選ぶ段階でのこだわりで、Lパッケージには魅力を感じなかったという。彼女のクルマ選びには一切の妥協がない。
このクルマの他に美穂さんは軽自動車も所有している。こちらは買い物などに活用し、普段の足としての利便性は充分だ。
「軽自動車からLC500に乗り換えると、まるで別世界。荷物も積めないし、広い駐車スペースがないと乗り降りもしにくいけど、やっぱり大好きなこのクルマに乗る時はワクワク、ドキドキで心が弾みます」
そう楽しげに語ってくれた美穂さんからは、レクサス愛が存分に伝わってきた。