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日産「シーマ」を徹底した「悪(ワル)」へカスタム! ドレスアップ大会の頂点を極めた秘訣は「独自性」でした

「悪(ワル)」を追求したバッドフェイス。ヘッドライトまわりはフルリメイクされている

大会優勝歴を持つオーナーのカスタムは伊達じゃない

愛車のカスタムに夢中になり、気づけばカスタムカー好きの間でもドレスアップカーのプロデューサー兼ビルダーとして有名になっていたのが、今回紹介する日産「シーマ」のオーナーだ。全国からドレスアップカーが参戦する「D・S・U杯東西王者決定戦」において総合優勝に輝いた経歴をもつ愛車のカスタムについて詳細を伺った。

ドレスアップ界で頂点を目指す

大好きなクルマをカスタムして、他人とは違うオンリーワンのクルマを目指してドレスアップに励んでいたのが、今回紹介するシーマのオーナーである高田 守さん。スタートはライトカスタムだったというが、次第にドレスアップの世界にのめり込んでいったのだそう。発想を転換してドレスアップを重ねるうちにどんどん過激さが増し、やるからには「徹底的にドレスアップを極める」という道を歩んできたオーナーが相棒として選んだのがY32型のシーマだ。

高田さんは愛車のカスタムに夢中になり、ドレスアップを極めているうちに、次第にカスタムカー好きの間でもプロデューサー兼ビルダーとして有名になっていった。まるで「バットモービル」を彷彿させるような迫力の立体デザインに仕立てられたシーマは、高田さんの自信作。最終的に目指したのは「ドレスアップ界のテッペン」だった。

ドレスアップの大会で王者に輝いた秘訣は独自性

実際、このクルマは全国のドレスアップカー乗りの中でも強者が集まる「D・S・U杯東西王者決定戦」において、見事に総合優勝の栄冠に輝いた実力車。その作り込みにおいては、ただ過激なスタイルに仕上げるだけでなく、公道仕様として構造変更を行い、公認車として認められる範囲内でのカスタムメイキングを楽しんでいる。

一般的なドレスアップカーの作り方に従えば、有名エクステリアメーカーのエアロを装着させて、それをベースに自分なりに手を加えていくのがセオリーだ。しかし高田さんにおいては、そうしたアフターパーツに頼るということはせず、純正バンパーや純正ボンネット、純正フェンダーをベースにこのスタイルを作り上げている。そこに他のドレスアップカー・ビルダーにはない高田さんの強みがあるのだ。

メリハリ、凹凸にこだわって徹底的に「悪(ワル)」を追求

他にはないフォルムに仕上げるために必要不可欠なのが立体造形だ。その製作に際しては、発砲ウレタンを駆使している。デザインにおいてこだわったのは、「悪(ワル)」な印象を与えるためのメリハリの付け方だった。走行中のエアの流れをイメージしたフォルムで、見た目からも風を感じるような立体的なデザインを意識した。さらにそこから、より過激なものを追求していった結果、ボディ表面の凹凸の変化やその落差が引き立つようにアレンジを加えていった。

また、最終的に鋭い顔つきで「悪人顔(バッドフェイス)」になるよう、ヘッドライトまでフルリメイクして徹底的に作り込んだ。ライトを覆い隠すように装着されているライトジャケットは、ショーモデル用として製作されたもので、その見た目で圧倒的な存在感を放っているのはもちろん、極悪な雰囲気を漂わせている。

ショップと手を組み、オーナー自らプロデュースしてボディを完成させる徹底ぶり

リアバンパーは、純正モデルに比べて約15cmほど延長加工されている。特殊形状のマフラーは、センターのサブタイコを上下にデュアル化させた斬新なデザインで、さらに左右4本出しという凝りようだ。さらに縦に並んだ排気口がただならぬ空気感をまとっていて、カーボンのマフラーエンドと相まって極上の悪を演出している。また、トランクにマウントされているシャープな形状のリアウイングがフロントフェイスとの統一感につながり、極悪なスタイルを引き立てている。

この超個性的なボディの製作にあたっては、高田さんがプロデュースするかたちで、埼玉県にあるカスタム専門ショップ「DIMENSION FACTORY(ディメンションファクトリー)」とタッグを組んで完成させたものだ。ボディ外寸についても検討を重ねた結果、オーバーフェンダーはフロント片側8cm、リア片側10cmほど外に張り出るようにし、ワイド&ローのバッドスタイルが完成したというわけだ。

内装については、これから作り込む予定で完成途上とのこと。ただ、現在のままでも充分凝っていて、明るいベージュ生地をベースにして一部に茶系アルカンターラを使用したコーディネイトとなっていた。外装とは一転して、大人の雰囲気を醸し出す落ち着いた内装が対照的で、そういった二面性を持ち合わせているところもまたこのクルマの魅力のひとつと言えるだろう。

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