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トヨタ「GRヤリス」をトムスが本気で仕上げたら…? コンプリートカー専用タービン&ECUがスゴすぎました【デモカー試乗】

トヨタ「GRヤリス」をトムスが本気で仕上げたら…? コンプリートカー専用タービン&ECUがスゴすぎました【デモカー試乗】

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 宮越孝政

安心してアクセルを踏める足まわりのプロデュースも絶品

組み合わせる足まわりはオリジナルの車高調、Advoxサスペンションシステム。バネレートはフロント13kg/mm、リア14.5kg/mmだが極めてしなやか。大きめの段差ではやや硬さを感じる場面もあるが、基本的にはすごく快適だ。しなやかでありながらしっかりと初期から減衰力も出ているので、ステアリングの切り始めの反応の良さが心地よい。

タイヤはブリヂストンのPOTENZA RE-71RS(255/35R18)を前後に装着。本格的なサーキット走行から街乗りまで幅広く対応できるタイヤをチョイスする。そしてホイールはオリジナル品。鍛造製法にこだわりトムスが独自に企画し、高い剛性と軽さを併せ持つ鍛造アルミで製作した1ピースモデルだ。まもなく発売される新商品で、GR86に向けた10本スポークモデルなども発売される予定だという。

ブレーキはブレンボ製キャリパーをフロント6ポット、リア4ポットで装着し、極めて気持ち良いタッチを実現している。乗り始めた直後はやや効きすぎるかと思ったが、数分すればまったく違和感なく扱える。そのコントローラブルさが心地よい。しっかりと止められる自信が生まれるからこそ、存分にアクセルを踏むこともできる。その速度の出入り口のプロデュースが素晴らしいのだ。

* * *

レーシングチーム運営からレーシングカー製作にも携わるトムス。その中で培われた技術が市販車にもフィードバックされている。GRヤリスでも各種競技に携わっているからこそ、細部まで知り尽くしたレベルアップが提案できるのだろう。そのGRヤリスの気持ちよさは、ぜひ味わってもらいたいレベルである。

■「デモカー試乗」連載記事一覧はこちら

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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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