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5.7億円! 25台限定の「T.50s ニキ・ラウダ」がお披露目! 鬼才ゴードン・マレーが手掛けるサーキットスペシャルとは

T.50s ニキ・ラウダ 迫力のリアビュー

ゴードン・マレーによって生み出されるハイパーカー

鬼才ゴードン・マレーによって率いられる、ゴードン・マレー・オートモーティブ(以下、GMA)社。2023年8月のモントレー・カー・ウィークにおいて、クエイル・ロッジのモータースポーツ・ギャザリングなどで、2台のハイパーカーをお披露目した。その詳細についてお伝えしよう。

伝説のF1マシン「ブラバムBT44B」が走った!

クエイル・ロッジのモータースポーツ・ギャザリングでGMAが披露した2台のハイパーカーが、「T.50s」と「T.33スパイダー」だ。さらにゴードン・マレー自身がデザインしたF1マシン、「ブラバムBT44B」も同時にディスプレイされた。ちなみにこのブラバムBT44Bは、モントレー・カーウィーク中に、ラグナセカ・レースウェイで開催されていたモータースポーツ・リユニオンでその走行シーンも披露。1974年にカルロス・ロイテマンが南アフリカのキャラミで開催されたグランプリで優勝を飾ったことを、改めて思い出したファンもきっと多かったことだろう。

ニキ・ラウダの名を冠したハイパーカー

さてモータースポーツ・ギャザリングのGMAブースの主役ともいえたT.50sは、「XP1プロトタイプ」と呼ばれるサーキット走行専用のモデルで、現在も開発が続けられているもの。開発プログラムが進行中の段階でプロトタイプを発表するのは非常に珍しいことだが、それはこのアメリカがいかに重要な市場であるのかを物語っている。ちなみにXP1プロトタイプは将来的には「T.50s ニキ・ラウダ」とサブネームが与えられることも決定している。

1200kgのダウンフォースを発生させる迫力のファン

T.50sのエクステリアデザインは、もちろんT.50をベースとしたものになっているが、それは新たなフロントスプリッターや調節が可能なディフューザー、そして最大で1200kgものダウンフォースを発生するという大型のリアウイングによって、さらに魅力的な姿へとモディファイされている。ベースとなったT.50はもちろん、ラインナップ上はその下に位置するT.33シリーズは、ウイングなどを必要としない、きわめてスムーズなエクステリアデザインが与えられたモデルだったが、リア・マウントのファンとともに、このT.50sはさらに魅力的なエアロダイナミクスを追求するために、これらのアイテムを追加してきた。

5億円超の価格で25台の限定生産

ミッドに搭載されるエンジンも、T.50sのためのスペシャルだ。コスワース製の3.9L版V型12気筒エンジンは、ベースのT.50でも670psを発揮するが、T.50sはさらなるチューニングによって772psを達成。レッドラインも1万2100rpmを超える超高回転型に仕上がっている。注目の価格は310万ポンドで邦貨換算約5億7000万円。正式な発表はないが、もしかすると25台の「T.50s ニキ・ラウダ」は、すでにソールドアウトしているのかもしれない。

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T.50は中央にドライビングポジションがあり、3人乗り。3.9Lのコスワース製V12エンジンがミッドにマウントされ670ps/12100rpmを発揮する。6速MTで車重997kg。100台の限定生産となる。

T.33はスパイダーとクーペがあり、2シーター。617ps/11100rpmを発揮する3.9Lのコスワース製V12エンジンはミッドにマウントされる。6速MTで車重はスパイダーが1108kg、クーペが1090kg。スパイダーとクーペは各100台が限定生産される。

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