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九州に向かってレッツゴー! のはずが…まさかのオイル臭にトラブルの予感、バックミラーにあり得ないものまで…【週刊チンクエチェントVol.17】

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TEXT: 嶋田智之(SHIMADA Tomoyuki)  PHOTO: Stellantis N.V./嶋田智之

エンジンも快調! めざすは九州のはずが……

そして、いざ出発! である。今回のイベントはお留守番の伊藤代表が「何かあったら深津くんに電話してね」、深津さんは「24日に九州自動車道とかで僕たちが嶋田さんを抜いちゃうかもしれませんよ(笑)」と送り出してくれる。何だかとっても温かい気分だ。

走り出してみると、たしかにブレーキは効き具合にも問題がなければフィールも良好。安心して踏んでいけるブレーキであることがすぐにわかった。そして最初に目指したのは、実は神戸のおふくろ宅じゃなくて、スーパーオートバックス名古屋ベイだった。東京出発じゃなくなっちゃったので、車載しておきたいモノをここで揃えてから向かいたかったからだ。

折りたたみのバケツ、布のウエス、マイクロファイバー素材のウエス、ウエットティッシュ、iPhoneホルダー、揮発性ガラスコーティング剤、そして……あと何だったっけ? とりあえず洗車、iPhoneをナビ代わりに使うこと、見るからに貧弱なワイパーの補助的対策。その3点を念頭にサササッと買い物をすませた……つもりだったけど、気がついたら2時間! が過ぎていた。こういうカー用品店ってあれこれ見て回るのが楽しいわけで、10代、20代の頃には暇さえあれば用もないのに行ってたのだけど、何だかその頃に戻ったような気分。

それでも後ろ髪をむしり取られるようにして、いよいよ神戸を目指すことにする。エンジンは非常に快調。でも大きな振動が出ちゃう速度域になるべく入れないように60km/hちょいで走る。すぐに名古屋高速4号線の入口が見えてきて、木場インターチェンジから滑り込む。そこから伊勢湾岸自動車道、新名神高速道路、名神高速道路……と進む予定だった。

高速道路でも60km/hちょいをキープして、ゆっくりゆっくりと走っていく。そして伊勢湾岸道から新名神高速に入り、新四日市ジャンクションを過ぎたあたりで、突如としてそれに気がついた。

えっ? オイル? 微かだけどオイル臭いぞ。

マジかっ? オイルの匂い、ちょっと強くなってきてないか?

あー、これはまずいかも。どこか停める場所を探してチェックしなきゃ。

ところがこのあたり、車線は1方向に2車線で路肩もほぼないに等しい。サービスエリア/パーキングエリアは遙か(!)15kmくらい先だ。安全に停車できるところがないのである。

えっ? えええええっ! あああああ!

僕はバックミラーの中にあり得ないモノを見つけて、声にならない声……じゃなくてハッキリと声になってる声をあげることになった。

 ■協力:チンクエチェント博物館

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  • 嶋田智之(SHIMADA Tomoyuki)
  • 嶋田智之(SHIMADA Tomoyuki)
  • 『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー雑誌の『ROSSO』やフェラーリ専門誌『Scuderia』の総編集長を歴任した後に独立。クルマとヒトを柱に据え、2011年からフリーランスのライター、エディターとして活動を開始。自動車専門誌、一般誌、Webなどに寄稿するとともに、イベントやラジオ番組などではトークのゲストとして、クルマの楽しさを、ときにマニアックに、ときに解りやすく語る。走らせたことのある車種の多さでは自動車メディア業界でも屈指の存在であり、また欧州を中心とした海外取材の経験も豊富。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
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