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東大もEVへシフト! EVクラス事前審査では名古屋大学がトップ「学生フォーミュラ日本大会2023」がスタートしました

2022年優勝したのは京都工芸繊維大学、そして京都大学が2位と京都勢の圧勝だった。今回もこの2チームは完成度の高い車両を持ち込んだ

エコパスタジアムでの最後の大会

2023年8月28日(月)、学生フォーミュラ日本大会がスタートした。学生フォーミュラとは、学生たちが自らのアイデアで製作したオリジナルの小型フォーミュラマシンのこと。その車両の企画からものづくり、そして車両の出来などを競う。アメリカで1981年に始まった「Formula SAE」がその始まりとなっており、現在はほぼ同一のレギュレーションを採用し、日本のみならず世界各国で競技会が開催されている。

4年ぶりに海外から6チームがエントリー

2003年から日本でも毎年開催され、今大会で開催21回目を数える。ちなみにコロナ禍の影響があって2020年は完全に開催中止、2021年はオンラインで静的審査と呼ばれる領域だけの開催となった。そして2022年は3年ぶりのリアルでの開催となっている。今回は海外からの参戦も受け付け、2019年以来、4年ぶりに海外から6チームがエントリーした。

エントリー数でいえば、ICV(ガソリン自動車)クラスに国内50チーム、海外から10チーム、EV(電気自動車)クラスに国内20チーム、海外10チームの合計90チームがエントリーしている。実際に事前の審査などを経て全67チーム、うちICV(内燃機関クラス)が56チーム、EV(電気自動車)クラスの26チームが来場予定だ。

エントリーの全体を見てもEVシフトの波は来ており、今大会から東京大学や名古屋工業大学、山梨大学、静岡工科自動車大学校の4チームがEVクラスにクラス変更している。今大会も事前(2023年8月21~25日)に静的審査と呼ばれる書類審査やプレゼンテーション審査がオンラインで行われた。

ここでは「#E04 名古屋大学EV(75.00)」、「#E01 静岡理工科大学EV(71.73)」、「#E21 INSTITUT TEKNOLOGI SEPULUH NOPEMBEREV(70.92)」と上位3台をEVが占めるという結果となった。

これに、車両検査(競技安全性確認)、加速・旋回・屈曲コース・耐久走行の「動的審査」の点数が加えられて、成績がつけられることとなる。

また、今大会開催を前にして2024年大会はAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)での開催が発表となっている。学生フォーミュラがエコパスタジアム(小笠山総合運動公園)を会場にしたのは、2006年の第4回大会のこと。以来コロナ禍での開催中止もあったが、17年にわたって開催されてきた。

今回の開催場所移転についてはその理由は発表されてはいないが、熱中症対策や使い勝手などの観点からも開催地変更の理由として挙げられるのだろう。これで一部の学生からは「さわやか(静岡県西部を中心に県内に展開するハンバーグレストランチェーン)」の食べ納めだという発言があったとかなかったとか。ちなみに、2025年以降については何も言及されておらず、2024年大会の結果を見てという判断になるのかと思われる。

「学生フォーミュラ日本大会2023」は、2023年8月28日(月)~9月2日(土)の6日間、静岡県の掛川市と袋井市にまたがるエコパで開催。今大会は、来場制限は行わず、一般来場者も観戦できるようになっている。

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