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フェラーリ「F430」&「R35 GT-R」乗りがケータハム「セブン」を増車した理由は?「運転して一番楽しいのはセブンです」

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 長尾 循

2017年に60台限定で販売されたケータハム セブン スプリント

日本中どこにいてもモノや情報が比較的容易に手に入り、かつてのように都会と地方との大きな差が無くなりつつある昨今。となればヒストリックカー趣味を楽しむには、せせこましい大都市よりも郊外の田園地帯や地方都市の方がクルマにとってもオーナーにとっても、より相応しいステージと言えるかもしれない。とくにロータス/ケータハム「セブン」のような、一切の快適装備を持たない走りに特化したシンプルなスポーツカーにとっては……。そんなことを考えさせられたのが、2023年7月30日(日)に新潟県で開催された「いい湯らてい夏フェス」のヒストリックカーのパレードラン&展示イベントだった。

60年以上前からほぼそのままの姿のザ・スポーツカー

1957年にロータス セブンとして生まれ、1973年からはその製造権を受け継いだケータハムによって今なお生産が続けられている「ザ・スポーツカー」、ケータハム セブン。ロータスからケータハムがセブンの製造を引き継いでからすでに半世紀が経つが、オリジナルの「走るためのもの以外なにも持たない、限りなくシンプルで軽量なFRスポーツカー」という基本設計はほぼ変わることなく最新モデルにまで受け継がれている。そんなケータハム・セブンで今回のイベントに参加したのが、オーナーの“ハム”さんである。

クラムシェルフェンダーやウッドステアリングなどクラシックな佇まい

その長い歴史の中で数多くのバリエーションが存在するロータス/ケータハム セブン。

「私のセブンは、ロータス セブン生誕60年を記念して2017年に限定生産されたケータハム セブン スプリントです」

と語るハムさんの愛車はアルミホイールに換装されているが、もともとはスチールホイールにメッキのキャップ、クラムシェルフェンダー、シリーズ2時代のロータス・セブンを彷彿させる赤い内装にウッドステアリングと、ご先祖さまをイメージした独自のクラシカルな佇まいが、この60台限定モデルの大きな魅力だ。ダッシュボードの助手席側には限定モデルを示す記念プレートも貼られている。

シンプルきわまる走りが一番楽しい

「スポーツカーの原点と言われるセブンには、以前から乗ってみたいと考えていました。ロータス時代のセブンや、初期のケータハム セブンなどのクラシックなモデルも魅力的でしたが、もっと気軽に楽しみたいと思い、こちらの新しいモデルを選びました」

セブン スプリントのエンジンはスズキ「ジムニー」用の3気筒660cc。クラシカルな見た目とは裏腹にインジェクションの最新エンジンは気難しい素振りは一切見せず、ドライバーは只々ダイレクトなドライビングに集中すれば良い。

「じつはセブンの他にもフェラーリF430スパイダーやR35 GT-Rも所有しているのですが、運転して一番楽しいのはセブン スプリントです」

と語るハムさん。最新の電子デバイスで完全武装されたマッチョなスーパースポーツカーの世界も知るオーナーのそんなひと言が、セブンの魅力の全てを言い表しているようだ。

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  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 1962年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、エディトリアル・デザイナーとしてバブル景気前夜の雑誌業界に潜り込む。その後クルマの模型専門誌、自動車趣味誌の編集長を経て2022年に定年退職。現在はフリーランスの編集者&ライター、さらには趣味が高じて模型誌の作例制作なども手掛ける。かつて所有していたクラシック・ミニや二輪は全て手放したが、1985年に個人売買で手に入れた中古のケーターハム・スーパーセブンだけは、40年近く経った今でも乗り続けている。
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