460キロ自走&フェリーで北海道からエントリー
2023年8月13日(日)に千葉県の幕張メッセで開催された「A-MESSE TOKYO」は、国内トップクラスのカスタムカー、ショーカーが集まるイベント。スタンス系やラグジュアリー系など、あらゆるカスタム車両が2000台以上集まった。今回は、懐かしのホンダ「シビックシャトル」を大胆にスラムドして北海道の旭川から460kmの自走とフェリーを乗り継ぎエントリーしたミタさんを紹介しよう。
USDMだけにこだわらない柔軟な発想でカスタムを楽しむ
ベースとなっているのは、2代目の最後期となる1995年式のホンダ シビックシャトルだ。オーナーのミタさんは、今から4年ほど前に道内で発見した珍しい4WD仕様のこのクルマを入手。外装はフロントをUSバンパーに交換したうえで、前後の灯火類もUS仕様化。大きなリアウインドウにはルーバーをセットしている。
「このルーバーがカッコよくて、このためにこのクルマを手に入れたようなもんですから」
とのことで、このクルマの大きなパートを占めている。ちなみに北米仕様にはルーフレールの設定はないそうだが、全体の雰囲気にマッチしているからと、あえて部品を入手して装着しているそうだ。
ボディカラーはBMWのブルーをチョイス
じつはミタさんがルーフレールを設置したのにはもうひとつ理由があった。
「シビックシャトルでUSDMカスタムをするとなると、履くホイールがある程度決まってしまうんです。でもどうしてもリバレルしたBBSを履きたかったんです。それでユーロテイストを織り交ぜるべく、ユーロ仕様に装着されているルーフレールをあえてチョイスしたっていうのもあるんです。もちろんスタイルが気に入っているのが大前提ですが」
こうしてミタさん独自の世界観で完成したボディは、同じくユーロテイストを感じさせるBMWのラグナセカブルーでペイント。樹脂部分もブラックペイントすることで、見た目もリフレッシュすることができたのだ。
足まわりはエアサスとリバレルリムでリムショットを実現
さて、気になる足まわりはK-SPORTのエアサスペンションを使用し、あわせてアームやナックルなども加工。そんな足まわりにリバレルによってフロント15×8.5J-4、リア15×8.5J-17となったBBS RSホイールを装着することで、この絶妙なアウトリップスタンスを実現している。
絶妙なオフセット設定によって、車高を下げていくとフェンダーがリムに接触するいわゆるリムショット状態となっているが、実際にはフェンダーを傷つけないように接触寸前の状態でストップしているそうだ。
セオリーにとらわれることなく大好きなアイテムを散りばめることで、懐かしい旧車をベースに最新の足まわりを持つ、自分だけの1台となったのだ。