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ゲリラ豪雨に遭遇したときの対処法とは? ハイドロがおきたらアクセルは戻しましょう

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: 写真AC/AMW編集部

いざというときのための注意点を再確認しておこう

猛暑やゲリラ豪雨が当たり前の時代になってしまったが、それに合わせて運転中に気をつけたいことも変化していて、より慎重にならざるを得ない時代になっていると言っていい。そもそも、クルマというのは密室感があって外とは隔絶された空間と思いがちなだけに、危険が迫っていてもまだ大丈夫と思い込んでしまうもの。今回は災害やいざというときに備えて、注意点をあらためて整理しておこう。

その1 事前のメンテナンスは必ずしておく

ほぼ全車にエアコンが付いているので昔のように曇り止め対策は必要ないが、メンテナンスとしてガラスの油膜落とし&ガラス撥水剤を塗布しておくこと。ワイパーの点検も重要で、ゴムの状態だけでなく、ブレード全体にガタがないかも見ておこう。また、タイヤも唯一の路面接地部分として最重要ポイントになる。空気圧の管理はもちろんのこと、ウエット性能に関係する溝の残量も確実にチェック。可能なら残り1.6mmでスリップサインが出るところまで使い込むのではなく、早めに交換したい。またウエット性能にこだわるのも今どきのタイヤ選びでは重要だ。

その2 豪雨は無理しない

冒頭で紹介したように、ついクルマだと「まだ行ける」と思ってしまいがちだが、ワイパーが効かなくなった時点で走行は不能と考えて、駐車場やSA/PAなど安全な場所に停めてやり過ごすようにしたい。また、効いていても、前走車のナンバーが読めなくなったら同様に危険信号だ。ライトを点灯させるのは必須だが、ヘッドライトの光が雨に当たって眩しい場合は、フォグランプで走行する。普段は迷惑なリアフォグも、こういうとき積極的に使いたい。

その3 水たまりには突っ込まない

ゲリラ豪雨などで毎回報道されるのが水没。それほど深くなくても死者が出ているため注意したい。道路のくぼみに溜まった程度の水たまりならいいが、アンダーパスが水没していたり、川や田んぼがあふれて道全体が水没しているところには突っ込まない。すでにいる場合は大至急離脱すること。

インターネットを中心に「クルマはどこまで水に浸かっても大丈夫」という記事を目にするが、ギリギリを狙う意味はまったくなく、危険なだけ。そもそも目の前の水没地帯がどれぐらいの深さがあるのかはわからないのだ。

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