高騰する薪の確保に悩む……
コロナ禍でスタートさせた筆者の山遊び。山小屋建設からライフラインの確保などを進め、快適な週末を過ごせるよう進化させている。まだまだ酷暑が続く日々だが、秋から冬にかけて寒さ対策なども必要となり、重要なのが薪の確保。今回は悩める薪事情をリポートします。
元々ある木材は保管状況が悪くすぐには使えず
少しずつ伐採した木の細断と乾燥を始めた秘密基地。アウトドアの大流行に加えウッドショックが重なり、ホームセンターなどでは薪が異常なほど高騰している。山遊びの醍醐味である焚き火は当然として、秋から春にかけては暖を取るためにも薪が必須だ。
あんなに木を切りまくったのだから余裕でしょう、と思うかもしれないが、話はそうカンタンではない。水分を多く含む生木は煙が大量に発生するため、最低でも1年は乾燥させなければ使えないのだ。昨年や一昨年に切った木もあるにはあるが、お世辞にも保管の状態がよかったとはいえず。屋根もかけず日当たりも風通しも悪い場所に放置しており、水分が抜けるどころか余計に吸っているような気もする。
今春にようやく薪棚を設置したものの、マトモに使えるのは早くても来年の夏。せっかく原料が大量にあるロケーションなのに、また高い金で薪を買うのかと思っていたところ、一緒に開拓している仲間が嬉しい話を持ってきた。
知人が諸事情で大量の薪を手放すことに
知人の知人が結構な量の薪を乾燥させていたが、とある事情で使うことができなくなったらしく、タダで構わないから引き取らないかという。もちろん断る理由なんてあるワケもなく、ふたつ返事で快諾し速攻で引き取りに行くことに。
当初は軽トラック1台分くらいと聞いていたが、現地に行ってみると余裕でその3倍はありそう。だが多い分にはありがたいし、薪と小枝と皮をシッカリ分別もしてある。ハチやアブの襲撃をなんとか避けつつ3往復し、ひとつ残らず秘密基地へと運び込んだ。
提供していただいた分だけでふたつの薪棚が完全に埋まり、1年どころか2年くらいは余裕で間に合いそうな気がする。自分たちは始めのころ知識もなく適当な長さに細断していたが、すべて40cmくらいで切り揃えられており使い勝手もよさそう。
薪と焚き付けに便利な小枝や皮が文字どおり山のように手に入ったので、自分たちで切った長さがバラバラな木はスウェーデントーチにしてもいい。ともかく懸念だった当面の薪不足が解決したのは何より。提供して下さった方に感謝しつつ大切に使わせていただこうと思う。