FRP製のボートはひとりで上下架できる
実際の製作は、船作りのプロが本気になればそれほど難しくなかった。しかも実際に形にしてみると、これが思った以上に便利。
「普段は、荷物運搬用のコンテナや軽トラキャンパーの代用として使えて、車中泊も楽しめます。災害時にはレスキューボートとして活躍し、コンテナ部は移動型の避難所としても活用できます」
と高木さんは話す。実は製作後にこのコンセプトを持って実用新案登録を申請、見事に受理されたという。
快適に過ごせるようにコンテナ壁内には断熱加工が施され、荷物の出し入れや、明かり取りにも使える窓も各壁面に備える。オーナーの好みに応じて内装のカスタマイズもできる。
屋根とボートを降ろすと室内が丸見えになってしまうが、そこにはFRP製の梁があるので、分離後はシートを張ることで屋根代わりになる構造だ。
また、ボートは12Vの電動ウインチを使って上下架するシステムなので、ひとりでも降ろせる。実際にその作業工程を見せてもらうと、とても簡単。降ろしたボートで実際に海へ乗り出すパフォーマンスを高木さんは披露してくれた。