専用パーツを贅沢に盛りこんでいたシボレー クルーズ
もう1台のシボレー クルーズは、ここ最近のSUVブームを考えれば、今あればもっと売れたのではないか? と思わせられるモデル。ベースはいうまでもなく、地方の駐在所でもよく見かけたスズキの初代スイフト。ただし外観デザインは案外と差別化が図られているところは見逃せない。フロントまわりではヘッドランプ、グリル、バンパーが異なり、それに伴って左右フェンダー、ボンネットも専用品になっていた。
一方でリアについても、リアクオーターパネルおよびウインドウがスイフトとはまったく別モノとされたほか、ランプ類、バンパーも専用。なおバンパーに埋め込まれた丸型のテールランプは、コルベットのイメージを盛り込んだとの話を聞いたことがあるが本当だったのだろうか?
諸元表を見ると搭載エンジンは前述のシボレーMWと同じ1.3Lの4気筒DOHC 16バルブVVTだが、2WDのほかに、当時の税抜き価格で17万円差だったパートタイム4WDの用意があったところに、実用車としての本気度が感じられたようにも思う。