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シングルナンバー「愛5」のVW「タイプ3」に乗り続けて39年! DIYでエンジンオーバーホールも仲間と一緒にやります

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TEXT: 近藤浩之(KONDO Hiroyuki)  PHOTO: 近藤浩之

南アフリカのRO Styleホイールを履くためにショートアクスル化

クラシック・フォルクスワーゲンの日本最大級のイベント「ストリートVWsジャンボリー」が2023年6月4日に千葉県のフェスティバルウォーク蘇我で開催され、全国から多彩なVWが集結。今回は、セダンタイプの「タイプ3ノッチバック」のシングルナンバー車を39年にわたって自分の手でイジりながら愛用しているオーナーを紹介しよう。

仲間とともに自分でイジってきたタイプ3

オーナーの牧村昭則さんがノッチバックスタイルの1964年式フォルクスワーゲン「タイプ3」(販売時のモデル名は「1500S」)を購入したのは、今から39年前のこと。当時タイプ3を探していた時にたまたま出会ったのがこのシングルナンバー「愛5」の個体で、即購入を決めたという。

ただし当初は出先でダイナモが故障したりと旧車なりの苦労はしたそうだが、信頼できるショップを見つけてからは安定して乗れるようになり、それどころか自分でクルマに手を入れるようになったという。

「イジれるショップというか、自分でやらせてくれるショップがあってそこで仲間が急に増えて、毎週日曜日に集まってあれやったり、これやったりと。ショップの人が自分でやんなよ、っていって場所と道具も貸してくれて。それから、いろんなことをやる機会が増えましたね。仲間に手伝ってもらいながら。でも半年前にそのオーナーが亡くなっちゃって、みんなが集まる機会も減っちゃたんですよね……」

エンジンも自らオーバーホール

牧村さんのタイプ3はエンジンもオーバーホールされているが、この作業も前記のショップで大部分は自分たちで行っているのだそうだ。

「エンジンはお店にオーバーホールキットを用意してもらって自分でオーバーホールして、そのときに排気量も上げてます。ヘッドもデュアルポートにして、ハイカムに40φのウェーバー付けて、結構走るようになって。その後でミッションが調子悪くなって、ミッションを載せ替えましたね。ネットオークションで5000円で買ったんですけど、昔のヤナセの純正でギア比が違うみたいで、えらい走るようになりました」

ノッチバックスタイルのタイプ3は手放さない

エンジンの他にもシートの張り替えを行なうとともに、ノーマルシャフトでは現在の南アフリカRO Style製ホイールが履けなかったためショートアクスルに変更。さらにリアにタイプ1のブレーキをセットし、ショックをコニに変更してローダウンするなど、さまざまな変更が加えられている。

20代のはじめの頃に手に入れ、自分で手をかけながら39年間も所有し続けている相棒は、今後も牧村さんとともに時を重ねることになるのだろうか。

「今バス(タイプ2)も持ってますけど、タイプ3は手放せませんね。こういうイベントに来てもビートルとバスはいつも多いですよね。なので物珍しく見られるんです、タイプ3って。購入するときもバリアントじゃなくて、ノッチバックしか頭がなかったので悩まなかったですね。やっぱり愛着わいちゃったし、あらかた壊れそうなところを直したのでしばらく乗り続けようと思います」

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