レッドで統一したインテリア
一方、インテリアについては、オールブラックのボディカラーにギャップ感を楽しむべくレッドで統一。その内容はダッシュボード、シート、ルーフ、ピラー、フロアを含め、すべてを張り替えている。また、レッドとブラックを組み合わせて、センス良くコーディネイトしたデザインも注目すべきポイントだ。
この内装には仕掛けがあって、あらゆるところにLED照明を仕込んでいる。その数は数百個、あるには数千個……。数え切れないほどのLEDによって、あたりが暗くなると真っ赤な内装が闇夜にくっきりと浮かび上がる。曰く、そのインテリアは、色々な光と色が飛び交う作りで、全灯状態ではさながら光の遊園地といった雰囲気になるそうだ。
また、この50センチュリーは、トランクオーディオも光物が満載で、ロックフォードのアンプと巨大なスピーカーは、光の演出を加えたことで、サウンドも見た目も激しくアピールできる仕様にもなっていた。
西山さんが、これまでの経験をフルに活かして作り込んだセンチュリーは、そのクルマが持つ「らしさ」を崩さない形でVIPカーならではの雰囲気を出している。凄みや威圧感に関してはエアロパーツに頼る部分が大きいが、それだけではなく、全体の雰囲気でVIPカーならではのオーラを引き出すという、新たな境地を提案するスタイルで完成されたセンチュリーである。