一般のゲームプレーヤーがプロレーサーの道に挑む
2023年9月15日(金)、『グランツーリスモ』が全国の映画館で公開される。「ゲームのチャンピオンは、本物のプロレーサーになれるのか──?」このなにげない問いから始まった「世界一過酷な夢」への挑戦は、全世界で累計9000万本を売り上げる、日本発の人気ドライビングゲーム『グランツーリスモ』と、日本が世界に誇る自動車メーカー・日産がタッグを組み実現した。映画を見る前に知っておきたい、あらすじと登場するクルマを紹介する。
全世界9000万本を売り上げる日本発のドライビングゲーム
映画『グランツーリスモ』のストーリーは、ティーンエイジャー時代のヤンが、世界的大ヒットのドライビングゲーム『グランツーリスモ』で、ゲーム三昧の日々を過ごしながら、いつか俺もレーシングドライバー……なんて夢を見続けるところからはじまる。しかし、現実に目を向けるとそんな願いが叶う見込みもなく、毎日好きなゲームに明け暮れる日々を送っていた。そんなヤンの姿を見て、父は「ゲームばかりしてないで現実を生きろ」と呆れるばかりだった。
そんなある日、ヤンに一生に一度のチャンスが訪れる。それは、世界中から「グランツーリスモ」のトッププレイヤーを選抜し、本物のプロレーサーとして育成するプログラムの参加資格「GTアカデミー」からの招待状だった。そして、ゲーム中心の毎日にを過ごしていたヤンは、見事に地区予選大会を1位で通過。正式にGTアカデミーへの参加を認められた。
そこには、プレイヤーに秘められた無限の才能と可能性を信じる発起人である日産のマーケティング担当ダニーと、かたや「レースはゲームとは違う」と言い放つ、かつては伝説的レーサーだったエンジニアのジャックがいた。全世界で開催された過酷な地区予選を勝ち抜いて集まったプレイヤーは10名。
ジャックの厳しい指導のもと、運転技術と体力・精神力を試される過酷なトレーニングに身を投じる。しかし、ゲームの世界では百戦錬磨の彼らも、想像以上の難関や予期せぬ事態を前に、ひとりずつGTアカデミーを去っていくのだった。
厳しい特訓の末、ヤンは最終選考のレースで僅差ながら優勝。いよいよプロレーサーへの切符を手に入れるが、正式に契約を結ぶためには、公式レースで4位以内に入賞し、FIAライセンスを獲得せねばならなかった。ジャックとダニーの力を借り、ヤンはレースに参加するも、なかなか結果を出せない。しかし、最後のチャンスとなったレースで、ゲーム出身のヤンをさげすみ馬鹿にするレーサーから悪質な妨害を受ける。
しかし、それを見事に跳ね除け4位に入賞を果たす。これで、晴れてチーム日産のメンバーとなったヤンだったが、レースの世界は過酷で厳しく、記念すべきデビュー戦で、ヤンのマシンは激しくクラッシュし、観客をも巻き込む大事故を起こしてしまう。そしてヤンはここから……というわけで、物語はこの先もまだまだ続く。続きは、ぜひ映画館で見てもらいたい。