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海のないオクラホマ州の名物が「青いクジラ」!? 愛する妻へのプレゼントが「ルート66」有数のスポットになりました【ルート66旅_17】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

デイビス夫妻の没後も地元の人々の手で維持されている

カトゥーサだけじゃなくタルサ市民にとっての憩いの場となり、ルート66の名所としても高い知名度を獲得したものの、1988年になると不況のため営業を停止せざるを得なくなる。ヒューは1990年に亡くなりゼルタも2001年に亡くなると、ブルー・ホエールと池を含む公園はアッという間に荒れ果ててしまう。

それを残念に思ったカトゥーサの人々が立ち上がり、修復を目指し募金とボランティア活動をスタート。彼らの情熱が見事に実を結んでクジラは往年の姿で再び元気な姿を現し、現在も頻繁にペンキの塗り直しなどメンテナンスが行なわれているそうだ。

今は魚がいるようでプールとしては使っていないのかもしれないが、休日はピクニックを楽しむファミリーや写真を撮る観光客の姿が多く、デイビス夫妻が思い描いたであろう憩いの場であり続けているのが嬉しい。

ちなみにブルー・ホエールはルート66に限らず、オクラホマ州を代表する名所でもある模様。アメリカ発の『10 DAYS IN THE USA』というボードゲームで、カードに各州のシンボルがひとつ描かれており、オクラホマ州はまさにこのブルー・ホエールだ。ルート66を旅するボードゲーム『MOTHER ROAD Route 66』でも、オクラホマ州にはブルー・ホエールのイラストおよび「Catoosa, OK」の文字が。

ヒュー・デイビスが妻のために心を込めて作り上げた巨大な青いクジラは、ルート66という地域や時代を超えてアメリカ中の人々から愛されているのだ。

■「ルート66旅」連載記事一覧はこちら

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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