オークションにも種類がある
03:ネットオークション
大手ネットオークションでも中古車は購入できる。出品者の多くは中古車販売業者だが、なかには個人で出品していることもある。クルマの状態はピンキリ。驚くほど状態のいい、いわゆる納屋物件が奇跡的に出品されていることもあれば、これはもう部品取りにしかつかえないのでは、と思われるような個体が出品されていることも。
競合者がいなければ相場よりも安く落札できることもあるが、競合者と熱いバトルを繰り広げてしまい、気付いたら相場よりも高くなっていた、というのもあるある。可能な限り現車を確認してから冷静に判断をすることをおすすめする。
04:オークション代行
中古車業者がクルマを仕入れる際に利用する業者専用のオークションは、一般消費者は参加できない。しかし、代行で落札をおこなってくれる業者も存在する。ここで落札できれば、当然お店で購入するよりも安価となるが、ここに出品されているクルマは未整備の状態となっているため、自分のものになったからといって、すぐ乗れるわけではない。
クルマの状態については専用のチェックシートに記載されているが、なにかほかのトラブルがあってもそれは自己責任。そのためやらかした、ということもありがち。これを利用するのなら、中古車販売業者に予算と希望車種を伝えて、仕入れてもらうほうが安心できる。
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中古車はあくまで、誰かが使っていたクルマを買う、というもの。その人がどんな使いかたをしていて、どんな整備をしていたのかは、正確にはわからない。それが不安な場合は正規ディーラーで中古車を買うことをおすすめするし、中古車販売店で購入するなら、そのお店が信頼できるかどうかをまず見極め、その上で購入したい。お金はないけど時間はあるのなら、事後の修理や整備を前提として危ない橋を渡るのもあり。
大学の自動車部員たちは、そうやって知識を増やし、経験を積んでいったものだ。いずれにしてもクルマは、ひとつ間違えば人を殺せる機械である。自分の見立てに自信がないならプロに頼るしかない。そこを十分理解した買い方を心がけてほしい。