クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • 2億5000万円! ポルシェ「959コンフォート」のバリモノは日本にあった個体でした
CLASSIC
share:
2億5000万円! ポルシェ「959コンフォート」のバリモノは日本にあった個体でした

2億5000万円! ポルシェ「959コンフォート」のバリモノは日本にあった個体でした

投稿日:

TEXT: 塩見 誠(SHIOMI Makoto)  PHOTO: 2023 Courtesy of RM Sotheby's

走行距離は9500km弱

今回RMサザビーズオークションに出品された959は、エアコンやレザーシートなどを装備した、コンフォートだ。1987年に製造された959コンフォートは106台といわれていて、その中の1台となる。

その履歴ははっきりしている。ドイツで不動産業や建設業を営んでいたフランツ・サリンガー氏が最初のオーナーで、1988年8月、工場から直接納車されている。ダークグレーのレザーインテリアとポーラシルバーのボディカラーは、氏のリクエストによるものだ。

その後この個体は約30年前、日本へと輸出されている。そのオーナーは1972年式911Sや964型の911に加えて、ポルシェ356も所有しているエンスージアストだった。そのため959に乗るのは、深夜の高速道路が主だったそうで、走行距離も9500km弱と、欧米の感覚ではほぼほぼ走っていない状態となっていた。ただしRMサザビーズのカタログには、エンジンは始動するが公道走行のためには整備が必要というノートが付されている。

ポルシェ959コンフォート

そんな個体に付けられたエスティメートは、それでも100万USドル〜150万USドル(邦貨換算約1億4800万円〜2億2100万円)というものだったが、ハンマープライスは171万USドル(邦貨換算約2億5000万円)とエスティメートよりも高額となった。

300台に満たない生産台数である希少車で、当時の最先端技術を惜しみなく盛り込んだコンペティションベース車ということを考えれば、まっとうなプライスと言っていいだろう。バブル景気もあって、959はかなりの数が日本に上陸していたようだが、最近ではめっきり公道で見ることもなくなった。日本に残存する車両は程度がよく、価格が高騰していることもあって海外へ流出している一例である。

12
すべて表示
  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 1965年生まれ。学生時代からオートバイとクルマに熱中し、自動車雑誌編集ののちフリーランスライターに。これまでAE86トレノ、CC72Vアルトワークス、E38AギャランVR-4RS、1980年式シロッコ、CD9Aランサー・エボリューション、プジョー306スタイルなど、クルマを乗り継ぐ。オートバイはCB250RS、RZ250、ZZ-R1100、T-MAXなどつねに複数台所有。現在の愛車はフタ桁ナンバーのアルファ ロメオ156V6とサーキット遊び用のNCP91ヴィッツRS・TRDターボM、JA45クロスカブ。
著者一覧 >

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS