女性ならではの視点でVIPカスタム
岡山県の笠岡ふれあい空港で開催された「VIPスタイルミーティング」で、こだわりのカスタムを施したレクサス「IS」に乗る女性オーナーを発見!! 大きなイベントには積極的に遠征して参加するという彼女と愛車はVIP界でも超有名。われわれが良く知るVIPカーとは違ったアプローチで楽しむ是澤知春さんの愛車を紹介する。
「ラインで魅せる」とは?
AMWでもよく登場することでわかるように、近年、カスタムカーに乗る女性オーナーが増加中だ。そうしたクルマは、普段、われわれが紹介する硬派な路線とは違っていて、とても斬新な工夫が施されていて面白い。
ここで紹介する是澤知春さんのレクサスISも、女性ならではの視点からボディを中心にフルリメイクされている。テーマは「ラインで魅せるスポーティセダン」。特徴はボディ全体を覆うように付けたプレスラインで、エッジを際立たせることで、レクサスISが持つシルエットの美しさを強調している。
装着したパーツは、フロントバンパーがサード製をベースに加工を施し、サイドステップはIS-F純正加工+ワンオフアンダーフラップを追加。リアバンパーは、JOBデザインとワンスター「18クラウン」用をニコイチにして装着させている。
また、フェンダーは純正スタイルを崩さないようにブリスターによる造形にこだわって製作。あくまでも、魅せるのはプレスラインで主張するというコンセプトどおり、ひかえめに仕上げている。
このレクサスISを購入したのは今から4年前ということ。その前は「ラパン」に乗っていて、やはりイベント参加用のドレスアップカーとして徹底的に作り込みを施していた話す知春さん。かなり凝り性な性格らしく、やるからには徹底的が信条ということで、外装だけでなく、内装もフルでオリジナルコーディネイトされていた。
こだわり抜いて選んだ「シルバー」
ハイレベルなVIPカーによく見られるインテリアのイメージチェンジではなく、コーディネイトは女性らしいセンスを感じるものとなっている。自分が好きなホワイトとボルドーを組み合わせ、エクセーヌ素材で内装を統一。シートはレカロでステアリングはワンオフ加工を施してある。
ボディカラーもこだわりのパイライトシルバーメタリックにオールペン。これはVW「アルテオン」が採用するカラーで、通常のシルバーに比べて少し濃くグレーに近いが、ダークすぎないほどよい感じが魅力的。明るすぎるシルバーと違って、落ち着いた大人を演出するにはふさわしい色といえる。
わかる人にはわかるボンネットのプレスラインの追加やシャープな表情を引き出すヘッドライト加工、さらに、IS-F後期用グリルの交換など、エッジの効いたアレンジはとても参考になる。
ほかにも今となっては貴重なワーク・エクィップをリバレルして、F:10.5、R:12Jマイナスオフセットの18インチホイールを作ってしまうなど、造形美にかけるオーナーの情熱が伝わってくる。これほど特徴的なクルマから女性が降りてきたら、それは注目を集めるのも当然。とてもセンスよくお洒落に仕上がったレクサスISであった。