ノーマル状態の中古車から3年かけて進化!
東京のA PIT オートバックス東雲で、月1回のペースで開催されている「モーニングミーティング」。その名の通り朝7時30分~9時に、毎回異なるテーマに沿った車種とオーナーが集まっている。今回は「軽カー」がテーマとなり、さまざまなタイプの軽自動車が集まっていた中から、見た目はおとなしめながら中身はガッツリとパワーアップしているホンダ「S660」のオーナーに話を聞いてみた。
人生初の愛車は「羊の皮を被った狼」仕様に
モデューロ製のバンパー&F/Rスポイラー&アクティブスポイラー、無限のサイドスポイラー、HKSのハイパワー・スペシャル2マフラー&レーシングサクション&メタルキャタライザー&GT3 GT100Rタービン&スーパーSQV4ブローオフバルブ&調整式GT100R燃圧レギュレーター&45HL 9番プラグ、さらにトラスト製インタークーラー、シュピーゲルサクションパイプ、ECUはフラッシュエディター100Rなどなど……。
かなり本気度がうかがえる仕様となっている2016年式ホンダS660。相当経験を積んだ方、と想像しそうだがじつはオーナーのshun harutoさんは、このS660が初めての愛車だという。
「20歳のとき、2020年に中古車で購入した初めてのクルマです。もともと、家族もクルマ好きなのでちょっと楽しいクルマ(スポーツカー)を探していて、たまたま中古車でS660を見つけて。軽ということで最初のクルマにはちょうどいいし、クセも強いんでこれは面白いかなって」
「ドノーマルで買ったので、後からモデューロのオプションとかは全て自分で付けていった感じです。俗にいう羊の皮を被った狼って感じで、見た目はそんなにイジってないけど、中身は結構速いっていう感じにしたかったんです」
ずーっと迷っているのがサスペンションの選択
カスタムの総額を合わせると、他に候補にあがっていた普通車のスポーツカーも購入できる金額になっているそうだが、自分が扱えるサイズでなおかつ速いS660には満足しているというshun harutoさん。ただしひとつだけ、長い間迷っているパーツがあるのだそうだ。
「まだショックがノーマルなんですけど、種類が多すぎてどれがいいのかが分かってない状況なので、迷って迷って結局決めきれず、どんどん後回しになってるんですよね。基本的に車高調だと、減衰なり車高なりを決めてしまったら多分自分の性格じゃそれ以降イジらなくなっちゃうんで、ショウワとか無限のサスキット系がいいのかなって考えたり、でもやっぱり車高調の方がいいのかなって考えたり。給料をクルマばっかりに注ぎ込んでるので、何やってんだよって言われるんですけど」
S660がある生活は、ホントに楽しい
さらに今後は、ブレーキにも手を入れていきたいというshun harutoさん。家族も「インプレッサ」や「スイフトスポーツ」に乗るクルマ好きではあるが、やはり近くの同年代にはクルマ趣味の友人が少なく、パーツなどの情報交換やS660談義などはSNSで知り合った知人とすることが多いという。そんな彼にとって、S660とはどんな存在なのだろうか。
「本当、趣味グルマというか、遊びグルマみたいな感じで、休日とかにひとりで山とかワインディングを楽しむような。そうですね、ホント男の遊びみたいな感じがします。ミッドシップで軽いっていう特性上、結構ハンドルもクイックですし、やっぱりパワーも(120ps近く)出ますので、もうワインディング行ったらすごく快適に行けるぞっていう。狭いところとかもスイスイ行けちゃうんで、その辺がほんと楽しいです」