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300台限定の日産Z33「フェアレディZ」コンプリートカーを新車購入!「バージョンNISMO タイプ380RS」で12万キロ走ってます

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典

レース由来の3.8リッターV6エンジンは350馬力!

毎月第3日曜日の朝に行われている「浅間サンデーミーティング」は、趣味性が強いクルマの集まりで、毎回、異なるテーマカーを設定。2023年8月20日は国産スポーツが特集された。そこに2007年に300台限定で発売されたコンプリートカー、日産「フェアレディZ バージョンNISMO タイプ380RS」が参加していたので詳細をお伝えしよう。

Z33に惚れて初期型モデルから最終モデルの380RSに乗り換え

通算5代目となるZ33型フェアレディZは、2002年に発売。先代のZ32型が2000年に生産終了となったので、約2年間のブランクを経て復活したのだ。この2年という月日の間に新型Zはどんなスタイルおよび動力性能になるのだろう? と首を長くして期待していたが、鳴り物入りでデビューしたZ33型はカッコよさとスポーティさと使い勝手のよさがバランスよく備わった今どきのスポーツカーだった。

日産を代表するスポーツカーのひとつとして数多くのクルマ好きを魅了したが、もっと走りに特化したフェアレディZが欲しい! という声も熱心な自動車趣味人を中心として存在した。それに応えてSUPER GTなどで培った膨大なレーステクノロジーを有するニスモが仕上げたコンプリートカーが、2007年6月発売のフェアレディZ バージョンNISMO タイプ380RSだった。

究極のZ33ともいえる380RSで浅間サンデーミーティングに参加したS.Bさん(59歳)は、その以前は初期モノのZ33型に乗っていたという筋金入りの「Z33型フェアレディZファン」で、380RSは新車を購入したのだそうだ。

「大好きなZ33型の最終モデルということもあって、380RSを買いました。ちょこちょこツーリングを楽しんだりしていますが、通勤に使っていたこともあります。そんな感じでたくさん走ってきたので、走行距離が12万kmまで伸びました。現在、ZE2型のインサイトも愛用しています」

ニスモのテクノロジーをたっぷり味わえる

380RSは、熱き走りへのこだわりを徹底追求するドライバーのために用意されたコンプリートカーで、レースエントラント向け/ホモロゲーションモデルである「フェアレディZ バージョンNISMO タイプ380RS-Competition」用の3.8Lレーシングエンジンをデチューンして搭載。半年ほど前の2007年1月に発売された「バージョンNISMO」よりもさらにハイパフォーマンスであり、ニスモのレーステクノロジーをたっぷり味わえる本気のモデルだ。

「専用の3.8Lエンジンの生産数が300基と限られていたので、380RSは300台限定でした。Z33型フェアレディZの素性のよさとニスモのノウハウが融合している380RSのパフォーマンスは、どのZとも異なるものです。走る歓びがあるので、これからも、ちょこちょこツーリングを楽しんでいきたいです」

ニスモでしか生み出せない380RSのレーシーな走りは、熱きスピリッツを持つS.Bさんの期待に今後も応えてくれるだろう。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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