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日産「ラシーン」で盛り上がろう! 丸目四灯2リッターの「フォルザ」というモデルもありました

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TEXT: 小鮒康一(KOBUNA Koichi)  PHOTO: AMW編集部

唯一無二のルックスがいまも多くの人を魅了!

1994年12月に販売を開始した日産「ラシーン」は、今でこそ珍しくなくなった乗用車のプラットフォームをベースとしたクロスオーバーSUVだ。1993年の東京モーターショーにコンセプトカーとして展示したところ、予想以上の反響となったために市販化がなされたもので、ベースとなっているのは同社のコンパクトモデルであった「サニー」/「パルサー」系のものである。

現在でも中古車市場で高い人気を誇っている

乗用車ベースということで本格的なクロスカントリーモデルではなかったが、そのスタイルを裏切らないように全車4WDかつ高めの最低地上高(170mm)となっていたのは、1990年代のRVブームが影響していたと言えるだろう。

プラットフォームこそベーシックカーのサニー/パルサー系のものを流用していたが、内外装はそれを感じさせるものはほぼ皆無で、スクエアなボディ形状とレトロモダンなデザインは今見ても古さを感じさせることはなく、現在でも中古車市場で高い人気を誇っているのが頷ける。

とくにリアゲートの形状は特徴的で、上下2分割開閉式を採用して下側はベンチシートとしても活用できるようにし、上側はルーフの一部も含めたL字型の形状としたことでハッチ側だけを開けての荷物の出し入れもしやすくなっていた。

日産ラシーン

というのもラシーンは一部グレードを除き背面スペアタイヤが装着されており、リアゲート下部を開こうとした場合は背面スペアタイヤのロックを外して移動しなければならなかったため、ちょっとした荷物の出し入れであればハッチ部のみの開閉で過不足ないように考えられた形状となっていたのだ。

約6年間でおよそ7万台を販売

パワートレインはサニー/パルサーにも搭載されていた直列4気筒1.5LのGA15DE型でスタートし、1997年1月のマイナーチェンジ時に1.8Lエンジンとセンターデフを用いた4WDシステムのアテーサを搭載したグレードを新設。

さらに1998年4月には前年の東京モーターショーに参考出品された「フォルザ」を追加。このモデルはSR20DE型の2Lエンジンを搭載し、丸型4灯ヘッドライトやオーバーフェンダーを備えたスポーティ仕様となっており、なんとリアハッチの傾斜角まで変更されていた。

その後、ラシーンは2000年夏ごろまで生産が続けられ、約6年間でおよそ7万台を販売。その唯一無二のルックスは今でも高い人気となっているのは前述した通りである。

なおラシーンと言えば、ドラえもんが登場し「新・ぼくたちのどこでもドア」というキャッチコピーを鮮明に記憶している人も多いかもしれないが、じつはこのCMは1997年1月~11月末という短期間しか放送されていなかった。にもかかわらず多くの人の印象に残っているということは、CMとしては大成功と言えるだろう。

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