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ジープ「レネゲード4xe」でロマンティックに高原巡りを満喫。日本百名山「美ヶ原」で淹れる【山の珈琲】〈PR〉

ジープ「レネゲード4xe」でロマンティックに高原巡りを満喫。日本百名山「美ヶ原」で淹れる【山の珈琲】〈PR〉

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TEXT: AMW 西山嘉彦(NISHIYAMA Yoshihiko)  PHOTO: 神村 聖/AMW 西山嘉彦

ハイブリッドであることのアドバンテージ

運良く松本に取れた宿を出る時は、雲の合間に青空が見えていたが、美ヶ原スカイラインに差し掛かると、進む先の景色は白く霧がかかっていた。正確には雲の中を走っているのだろうが、次のコーナーが見えないほど視界が悪いわけではない。前日にすでに往復している道なので、ある程度は先を予想できる。つまり、走るのが楽しい。

純然たるEVだと、まだ往路のワインディングでスポーツ走行に没頭できるほど心許せる存在ではない。実際、宿泊した宿で充電することはできなかったので、すでにバッテリー残量は底をついてしまった。タンク容量が若干少ないレネゲード4xeではあるが、下山すればガソリンスタンドですぐに満タンに給油して、高速道路で帰路に着くことが可能だ。ドライビングに集中する意識をスポイルするものは、ない。

前日と違い、駐車場にはほとんどクルマが停まっていなかった。レンゲツツジの姿が白くぼやけてわずかに認識できるほどの視界であったので、わざわざ登ってくる観光客もいないのだろう。

ジープに新しい価値をもたらしたレネゲード4xe

昨日と違って、上下レインウェアを着た装備で登山を開始する。振り返ると北アルプスが遠くに見渡せる景色なのだが、一面真っ白だ。ところどころに道標のようにレンゲツツジが咲いている。この登山道の先には、いかにも欧州趣味のロッジのような佇まいのホテルがある。確かに晴れてさえいれば、美ヶ原高原は北イタリアかスイスあたりの高原の一部を切り取ったような景色が広がっている。夏場は牛馬が放牧されている牧場だ。

そもそも、この高原という概念は日本にはなかった。少なくとも明治以前には。

「高原の語義もさることながら、高原の趣味もたしかに明治以後に起ったものである。それまでの日本人の自然観は、専ら南画風の林泉の趣味に執着して、開濶な草原を愛した形跡は、芸術作品上にも見られない。封建自体が終って、自由な思想が拡がり、外国文学の自然描写や洋画の影響もあって、次第に高原に美を見出してきたのであろう。」と、深田久弥の『日本百名山』には記されている。ロマンティックな高原趣味は、明治以後の思想的に自由な雰囲気のなか、醸成されたのであろう。

時代は変わり日本にも多様性の価値が根差し始めた。それは同じくクルマの世界にも当てはまって、かつてのようなクロカン、SUV、ミニバン……といったカテゴリーを横断するクロスオーバーのクルマが増えた。ジープといえばかつては軍用車であり、それが世界一タフなクロカンという文脈で語られることがセオリーであった。丸目二灯にセブンスロットのレネゲード4xeは、見た目こそジープの伝統に則っているが、タウンユースが主戦場となる、今までになかったコンパクトなジープだ。

「高原」趣味は、明治以降から戦後高度成長期にかけてロマンティックな香りを纏いながら日本人の美意識にインプットされた。レネゲードが日本に上陸したのは2015年。4xeは2020年から導入されたが、この小さなジープ──あくまでもラングラーと比べてだが──は、すでに日本人の意識の中に定着し始めている。

じつのところ、未来のことなぞ誰にもわからない。しかし、どこに向かおうとしているのかは時代を見る目を持ち合わせていれば、ある程度の予測はつく。レネゲード4xeは、間違いなく未来のクルマ社会へと繋がる流れのなかにある一台だ。だからこそ、「いま、この時」に乗っておきたい一台なのである。

>>>近くのジープ正規ディーラーは?

深遠なる世界の入り口を広げてくれた

今回の山の珈琲に選んだのは、神田界隈と水道橋に4店舗展開している豆香房でセレクト。1996年に目白に1号店をオープンし、神田神保町にはその数年後に移ってきたという、神田界隈では後発ともいえる専門店だ。とはいえ、豆香房は珈琲日本百名店に選ばれてもいる。その理由は、各店舗で扱うコーヒー豆は、世界中から仕入れてきた生豆を、すべて神田神保町の本部で自家焙煎しているというこだわりにある。

ブレンドを含めると扱う銘柄は40種にものぼる。それらをすべて自家焙煎し、日替わりのホットコーヒーを朝・昼・午後の3回にわけて2種類ずつ提供している。足繁く通うことで多くのコーヒーを味わい、自分のお気に入りを見つけることができる。

レネゲード4xeは、ジープブランドの電動化革命の先陣を担ったモデルでもあると同時に、内容とプライスで、多くの人がジープブランドの世界観を享受できるモデルという側面も持っている。敷居を下げて入りやすくするという点では、豆香房と相通ずるところもある。

その豆香房でセレクトしたのは、モカ・イルガチェフNatural G-1。最近のトレンドであるクリアで酸味の強いミディアムローストのコーヒー豆である。エチオピアの標高2000mあたりにあるイルガチェフで栽培された豆は、甘く爽やかなフレーバーとまろやかな酸味が特徴。残念ながら、一面真っ白な世界──麓から見たら雲の中で淹れたコーヒーは、景色を愛でながら味わうものではなくなった代わりに、香りと味わいに集中できるという、むしろコーヒーに真摯に対峙する山の珈琲になった。

>>>レネゲード4xeをもっと詳しく知ろう

●JEEP Renegade LIMITED 4xe
ジープ レネゲード リミテッド4xe
・車両価格(消費税込):589万円
・全長:4255mm
・全幅:1805mm
・全高:1695mm
・ホイールベース:2570mm
・車両重量:1790kg
・エンジン形式:直列4気筒マルチエア16バルブインタークーラー付ターボ
・排気量:1331cc
・エンジン配置:フロント横置き
・駆動方式:四輪駆動
・変速機:6速AT
・最高出力(エンジン):131ps/5500rpm
・最大トルク(エンジン):270Nm/1850rpm
・定格出力(フロントモーター):20ps
・最高出力(フロントモーター):45ps
・最大トルク(フロントモーター):53Nm
・定格出力(リアモーター):60ps
・最高出力(リアモーター):128ps
・最大トルク(リアモーター):250Nm
・公称燃費(WLTC・ハイブリッド燃料消費率):16.0km/L
・燃料タンク容量:36L
・サスペンション:(前)マクファーソン式、(後)マクファーソン式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッド・ディスク、(後)ソリッドディスク
・タイヤ:(前)235/55R17、(後)235/55R17

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  • AMW 西山嘉彦(NISHIYAMA Yoshihiko)
  • AMW 西山嘉彦(NISHIYAMA Yoshihiko)
  • AMW編集長。大学卒業後、ドキュメンタリー映像の助監督を経て出版業界へ。某建築雑誌の版元で編集技術をマスターし、クルマ系雑誌編集部のある版元へ移籍。その後、版元を渡り歩きながら興味の赴くままにカメラ雑誌、ガレージ雑誌、グラビア誌のほかにBMWやランボルギーニの専門誌などを立ち上げ、2017年までスーパーカー専門誌の編集長を務める。愛車はBMW E30 M3。日本旅行作家協会会員。兼高かおる賞実行委員。近況は、個人ブログ「ART LIFE mag.」にて。
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