ベントレーが新進気鋭の英国人デザイナーをサポート
2023年9月15日から19日まで開催されたロンドンファッションウィークで、ベントレーは英国人デザイナー、スプリア・レレとのコラボレーションが実現。クルー工場で使われたレザーの端材を使った作品がお披露目された。ベントレーがファッションを介して取り組むサステイナビリティの活動を見ていこう。
レザーの端材を使用
ベントレーモーターズは、新進気鋭の才能を継続的に支援するプログラム一環として、過去にLVMH賞の受賞歴のある英国人ファッションデザイナー、スプリア・レレ(Supriya Lele)とのコラボレーションを実現した。レレは、女性らしさを官能的に融合させ、イギリスとインドの伝統を探求することで知られているが、今回はクルーにあるベントレーの工場から出たレザーの端材を使用し、ロンドンファッションウィークのショーでのみ発表される3つのコンセプトウェアを制作した。
プロダクトのコンセプトとは?
今回、スプリア・レレはデザインにあたってクルー本社工場を見学している。ベントレーの持つクラフト、卓越性、伝統、静かなるラグジュアリー、そして歴史という世界観を作品に表現している。ベントレーの工場を「まるで高級なクチュールのアトリエのようだ」と表現している彼女は今回、ブルーのジャケット、コルセットブラとベルトをデザイン。このように解説している。
「この美しいブルーのジャケット、コルセットブラとベルトは、力強さと緊張感、そして現代性を加えています。マリナーがキャメルとライトブルーと名付けた革を作品に選択し、両ブランドの色の親和性を活かし、伝統と進歩的で現代的なアプローチを新しい表現手段で融合させました」
スプリア・レレの極めて前衛的で官能的なファッションは以下のロンドンファッションウィークのオフィシャルサイトで見ることができる。
ベントレーは新しい斬新な変化を求め、デザイナーはベントレーの伝統やクラフトマンシップに価値を見出す。このような新しいコラボが特に歴史ある自動車会社では今後多く展開されるのではないだろうか。
AMWノミカタ
ベントレーのレザーの歩留まり率は非常に高く70%を超えると聞いたことがある。それでも30%程度はどうしても廃棄しなければならない。これまではキーホルダーやパスポートケースなどベントレーのブランドグッズとして一部使用されてきたとのことだが、今回は第三者が全く違うものに作り変えたことに意味があると言える。ウッドしかりレザーしかり、今後、廃棄物の再利用をさらに具体的に実現することにベントレーのサステイナビリティへの取り組みの本気度が現れるだろう。