トヨタ スープラ(A80)
トヨタ車だと、「80スープラ」のブルーのカバーが記憶に残っている。厳密にいうとタイミングベルトカバーというか、プラグカバーがブルーで、肝心のカムシャフトの上はオーソドックスな色のカバーだったが、エンジン全体のイメージとしては、洗練されたイメージを作り上げることに成功していた。
BMW M3
輸入車でいえば、まずBMW「M3」(E36)のS50B30。M3はJTC(グループA)のディビジョン2の最強のクルマで、クラス44連勝の大記録を持っている。そのM3のエンジン、S50B30はBMW伝統の直列6気筒エンジンで、カムカバーには「BMW M Power」のロゴが太く、大きく描かれていてカッコよかった(最後のシルキー6、E46のS54B32エンジンになると「M」のロゴだけでスッキリしすぎた)。
他にはテスタロッサなども
フェラーリだと、イタリア語で「赤い頭」を意味する「テスタロッサ」の名前の通り、カムカバーが赤く塗られたテスタロッサを挙げておく。180度V12気筒なので、エンジンルームを覗いても、カムカバーが見やすいとはいえないが……。その他、TSレースで活躍したB110型日産「サニー」の「TOMEI」(東名自動車)のヘッドカバーなども別格な存在。
やっぱりカムカバーは、樹脂ではなくアルミ製で、少々ゴツい感じのものが一番だと思う。ハイブリッド車やEVは仕方がないものの、ガソリンエンジンのスポーツカーなら、カムカバーのデザインにも力を入れて、魅せるエンジンルームにもこだわってほしい。