GR86/BRZから最新プリウス、アバルトまで多彩なデモカーが登場
2023年9月16日(土)、岐阜県から滋賀県をまたぐ伊吹山ドライブウェイにて、チューニングパーツメーカーHKSが主催する「HIPERMAX体感試乗会」が開催された。HKSが誇る車高調キットHIPERMAXを実際にデモカーに乗って体感できる機会となるこの試乗会には多彩なユーザーが参加。HKSにこの試乗会の狙いを聞くとともに、参加者たちの声をピックアップして紹介していこう。
HKSが誇るHIPERMAXサスペンションの「走り心地」を体感
チューニングの総合メーカーとして、エンジンパーツからタービン、冷却関係に至るまであらゆる部分のパーツをラインナップしているHKS。車高調キットも当然、HIPERMAXブランドを中心として展開している。そのうち主たる製品はストリート志向の「HIPERMAX S」と、サーキット志向の「HIPERMAX R」だ。
車高調キットはHKSとして性能にこだわり抜いた製品であることは間違いないが、パワーアップ系のアイテムと異なり、数値に明確に表れないため、その良さがなかなか伝わりづらいという側面がある。そこで、一般ユーザーにHKSの車高調キットを「体感」してもらう場を作ろうという経緯で始まったのがこの体感試乗会だ。
ダウンヒルで解説を聞き、ヒルクライムで実際にハンドルを握った
今回の試乗会に用意された車両は6台。現在チューニング業界ではトレンドとなっているトヨタ「86」&「GR86」とスバル「BRZ」はもちろん、トヨタ「GRヤリス」や登場したばかりの新型トヨタ「プリウス」、そして輸入車向け「VIITS」サスペンションを装着するアバルト「595コンペティツィオーネ」というラインナップだ。VIITSサスペンションにもSとRの2つのラインナップが用意されているが、今回はGR86と先代86がRを装着し、そのほかの試乗車はSを装着していた。
HKSの開発陣と参加者が一緒に試乗コースへと出向いていった。ダウンヒルの往路ではHKSの担当者が運転をし、ルートの説明をするとともに、車高調キットの特性や仕様といった基本的なスペックはもちろん、開発時の狙い、開発方法などを参加者に紹介する。そしてヒルクライムの復路で参加者がステアリングを握り、自身のドライブでそのフィーリングを体感するわけだ。
試乗会の場となった伊吹山ドライブウェイは勾配がキツい2~3速を主体としたワインディングで、荒れた路面も目立つ。サーキットでの性能を重視する声もあると思うが、実際に車高調キットを購入したユーザーが主に走るのは普段使いをするストリートだ。そのような背景を考えると、今回の試乗コースはストリートでの性能やフィーリングを確かめるにはもってこいのシチュエーションと言える。