イベントにはレクサス社長の渡辺 剛さんが来場し、パレードランに参加!
GRヘリテージパーツエリアにも飛び道具があった。それはクルマの生命線のひとつであるプロペラシャフト。特別な装飾なく、小さなポップがあるだけなので、気が付かない人もいるが、ハチロクを長く乗るためには必須アイテム。これまではゴムがへたり、ガタが出たら良質の中古に交換するしか手はなく、枯渇が心配されていた。また、高い精度が要求されるプロペラシャフトを生産するのは大変。ましてや一度製造廃止となった部品を起こすとなると、相当費用がかかるため、ヘリテージパーツを手掛ける他メーカーでは実現しなかったが、図面が残っていたことでトヨタは英断。すでに発売を開始しており、専門店は複数本購入しているそうだ。
また、レクサス/ガズーレーシングブースには、2023年3月にレクサスの新社長に就任した渡辺 剛さんの姿が……。渡辺さんはレクサスのEVに長年携わっており、AE86 BEVコンセプトのキーマンの一人であるが、社長自らがホームの富士スピードウェイならともかく、アウェイともいえる岡山に来場(視察)するのは異例である。
イベント終了後のパレードランではAE86 BEVコンセプトを自らドライブし、先導車として岡山国際サーキットのコースをオーナー/ファンとともに周回。スタート前から終了後まで終始笑顔であったのが印象に残った。
FUJI 86/BRZ STYLE2023には新たな飛び道具発表の可能性も!
「トヨタはクルマ好きを誰ひとり置いていかない」
東京オートサロン2023の壇上で豊田章男社長(現会長)が語ったとおりに物語が進んでおり、その顔といえるのがハチロクであることは明白。岡山国際サーキットのAE86フェスティバルにトヨタが出展したのは、FUJI 86/BRZ STYLEに来ることが難しい西日本のハチロクオーナーやファンに、トヨタの試みや本気を見てもらいたい気持ちがあったからに違いない。また、AE86 BEVコンセプトだけでなく、H2(水素)コンセプト(トレノ)の開発も当然進んでいる。詳細、進捗はTOYOTA GAZOO RacingのHP(https://toyotagazooracing.com/)で見ることができるので気になる方はぜひ覗いてほしい。
FUJI 86/BRZ STYLE2023にも岡山国際サーキットに展示された車両やアイテムは間違いなく展示されるはず。もちろん、今回はホームの富士スピードウェイ。岡山では未発表の核玉が用意されている可能性は大。ハチロクオーナー&ファンは9月24日(日)、FUJI 86/BRZ STYLEにぜひ足を運んで、その目で確かめ、スタッフにいろいろ質問してみてほしい。これからもハチロクとともに歩むためにきっと役立つはずだ!