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500台の新旧シトロエン車が飛騨高山に集合! 日本初開催の公式ミーティング「シトロエニスト ランデブー」に潜入してきました

500台の新旧シトロエン車が飛騨高山に集合! 日本初開催の公式ミーティング「シトロエニスト ランデブー」に潜入してきました

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TEXT: 南陽一浩(NANYO Kazuhiro)  PHOTO: 南陽一浩

シトロエン独自の「ゆとり」「余裕」がつなぐ交流の輪

旧い街並みにモダンなカフェなど、新旧が融合した高山市は、シトロエニストには格好の旅行先ともいえる。列席した同市副市長の清水雅博氏も、

「シトロエニストの聖地として定着することを願い、一生懸命サポートさせてもらいます」

と、イベントへの力添えを力強く約束した。つまりエントラントたちだけでなく、主催者側にとってもこのイベントは、待ちに待った念願の機会だったのだ。

なぜか? といえば、シトロエンがパリ発の自動車メーカーというだけではなく、飛び抜けてコンテンツ・リッチなブランドだからだ。ハイドロに代表される独自のメカニズムや、創意豊かなエンジニアリング、そして独特のデザインは、そもそも「なぜそれに乗っているか? 選んだか?」という格好の話題を提供してくれる。

普段から個性的なシトロエン乗りたちも、この日は同行の士に囲まれ、あちこちで見知らぬ者同士で交流の輪が広がる。まるで互いのペットの動物の話をしているような。ちなみにこの日はゲレンデを利して、大型・中小型犬それぞれのドッグラン・スペースも設けられていた。

クルマでありながらそういう感覚が芽生えるのは、もとよりシトロエン特有の、包容力の豊かな使い勝手に帰せられる。「2CV」から「アミ8」に「BX」、「CX」といった旧いモデルでも、あるいは現行世代でも車格を問わず、ロングドライブでもシトロエンならではの快適性や使い勝手のよさは確保されている。だからこそ、イベントの場所まで誰もが持ち寄ることができて、作り上げられる独特の雰囲気、「ゆとり」や「余裕」がデフォルトで漂っているかのようだ。

シトロエンの魅力に触れるコンテンツが盛りだくさん

そんな親しみやすさの一方で、100年以上続くカルトな老舗だけに、〇×クイズやビンゴのような催しは、初心者にも親しみやすいもののカルトな出題も無くはない。ビンゴシートは数字の代わりに歴代モデルが記され、司会も担当した前出の中山 領マネージャーが車名を読み上げるも、なかなか当たりが出ないところもユニーク。公式イベントならではの本邦初のノベルティ・グッズを争って、熱戦が繰り広げられたのだった。

またこの日、予約制とはいえキャンセル待ちが出るほど、新旧のオーナーたちから人気を集めたのが、現行ラインナップの試乗会。やはりまだ乗ったことのないシトロエンに、誰もが興味津々で、飛騨のワインディングで試す絶好の機会だったのだ。あるいはデイキャンプの道具一式を展開して、芝の上でくつろぐ家族もいれば、フリーマーケットの出展者たちはそれぞれの売り物を並べて、来客と談笑していた。そしてベルランゴは、やはりフリマ出展者にも圧倒的人気であることが窺えた。

* * *

次回は来年か再来年か、まだフィードバックから検討段階とはいえ、また催されることは確実。オーナーもエントラントたちも主催者も、誰もがそう確信をもてるほど、充実した盛り上がりを見せた初回開催だった。

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