すべての装備は後席の快適性を極めるため
「人中心」の思想で設計され、さまざまなシーンで活用できる広さと機能性を備えた、快適な空間を提供するという室内空間。独立2座となる後席はフルリクライニングも可能に。もちろん、リフレッシュ機能などの快適装備も充実している。乗降性にも配慮されており、最大75度まで開くリアドアや掃き出しフロア、電動格納式オートステップやセンターピラーの大型アシストグリップなどが備わっている。また、オーディオは匠の感性と技術を駆使し、生演奏を彷彿とさせるレベルだという。
エクステリアは「威風凜然」をテーマに日本の美意識を随所にちりばめた品格のある佇まいを実現したという。水平・垂直を基調としたデザインを採用し、リアに重心のあるショーファーカーならではのプロポーションを、平安時代の柱にあしらわれた面処理技法(几帳面)や織機の縦糸に横糸を通す道具である杼(ひ)を広いボディサイドのモチーフとして採用する。さらに、鳳凰エンブレムや塗装面の鏡面磨きなど、匠の技が細部にわたって施されているのもセンチュリーらしいポイントだ。
パワートレインには3.5L V6エンジンに前後モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドを採用。ドライバーズカーとしての走行性能を備えつつ、日常はBEVで、長距離移動などいざというときにはHEVとして使うことができ、ショーファーのニーズに最適な仕様だという。
低速域で小回りの利く四輪操舵システムも装備。さらに、後席の快適性を高める走行モード「リアコンフォート」を設定しているのも特徴的だ。また、ボディ構造でもリアサスペンション取り付け部にラゲッジセパレート構造を結合。室内側には遮音機能付クリア合わせガラスを用いることで、ラゲッジとも分離した静粛性の高いプライベート空間を実現させている。
車両本体価格は2500万円(消費税込)から。個々のニーズに応え、グローバルにフルオーダーを実現、「Freedom in motion -究極の移動の自由-」をユーザーに届けるという。販売はセンチュリーを熟知した「センチュリーマイスター」が在籍するトヨタ販売店での扱いとなる。なお、従来から販売されている3代目となるセダンのセンチュリーも継続販売されるとのことだ。