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小学校の校庭をスバル「WRX STI」が爆走演舞! 新井敏弘選手のデモランに児童は狂喜乱舞しました

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

ラリーの認知は確実に高まっている

2023年の11月、2度目の開催となる愛知・岐阜を舞台にしたラリージャパン。そのラリージャパンではリフューエルポイントが設けられる予定の岐阜県中津川市で「ラリージャパン2023ラリー特別授業」が開催された。この特別授業では、小学校の児童たちが見守る中、学校の校庭を使ったラリーカーのデモンストレーションランが行われ、多くの児童たちがその迫力ある走りを目の当たりにした。

2学期になってから6校目の授業

開催まで2カ月を切り、FIA世界ラリー選手権(WRC)フォーラムエイト・ラリージャパン2023開催地元である、愛知県豊田市、岡崎市、新城市、設楽町、岐阜県恵那市、中津川市の6市町では、2回目のラリージャパン(11月16日~19日開催)を迎える準備が着々と進んでいる。

秋のシルバーウィーク前半の3連休明けの9月19日、中津川市西小学校では「ラリージャパン2023ラリー特別授業」が開催された。これはすでに7月から不定期で行われている、ラリージャパンの開催される地元の小学生および中学生向けのラリー教室で、2学期になってから6校目の授業となった。

今回も講師を務めるのは、PWRC世界チャンピオンを2度獲得し現在も全日本ラリー選手権に挑戦を続けている日本のトップラリードライバーである新井敏弘選手と、各種イベントのMCなども務め、全日本ラリー選手権などでコ・ドライバーとして活躍している槻島もも選手。この2名によるラリーという競技についての解説に続き、新井選手のラリーカーを学校に持ち込んでのデモンストレーションランを行うというもの。

ラリーのデモラン

学校の体育館に集まった小学5年生および6年生が2人の授業を受けた。ラリーとほかの競技との違いや、近年では環境に配慮した地球にやさしい競技を目指していることなどの解説がなされた。すでに2022年のラリージャパンの開催、そして恵那など周辺のラリー開催もあって、児童たちのラリーの認知も高く、ちょっとした質問でも的確な答えが返ってくる。

高校生までは野球に打ち込んできて、クルマが好きで免許を取ってからはひたすらその夢を追いかけて世界チャンピオンを獲得するに至った、新井選手の「夢をかなえる」というテーマの講義も。児童たちが好きなこと、ほかの人よりも得意なことを伸ばしていくことの大切さ、そして中途半端にではなく一生懸命やることの大切さを説いていた。

砂ホコリを巻き上げながらいつもの校庭を疾走するラリーカー

ラリー講義が終わると、児童たちは校庭に移動して、ラリーカーのデモンストレーションランの見学となった。ここからは、ほかの学年の児童も集まり、総勢500名を超える観客が校庭をぐるりと取り囲むこととなった。校庭に現れた新井選手のスバル「WRX STI」を間近でじっくりと見学し、下まわりをのぞいたり、ボンネットスクープをのぞき込んだりするなか、ひとりだけほかの児童とは異なる動きを見せていた児童がいた。それが二村煌雅くん。この学校の中でもイチニを争うクルマ好きだという。

「お父さんとお兄ちゃんがビデオとかをよく見てて、一緒になって見てきたから、お兄ちゃんほど詳しくはないけど……。とくにエンジン音が大きいクルマを見るのが好きです。レースで一番好きなのはル・マン24時間レースなんですが、D1とかも好きです。ラリーはあんまり詳しくないけど、小さいころからそういったものを見てきているので今日のデモランも楽しみにしてました。ラリーならヤリスよりもインプレッサのほうが好きです。だってヤリスって背が高いじゃないですか。インプレッサのほうがペタンとしていてかっこいいから。助手席に乗りたかった」

と二村くん。これをきっかけにさらにラリージャパンを盛り上げてくれることを期待したい。

FIA世界ラリー選手権「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」は11月16日(木)~19日(日)、愛知県および岐阜県で開催される。岐阜のエリアでは19日(日)にスペシャルステージとして、根の上高原SS、恵那市SS、旭高原SSが予定されており、中津川市では給油ポイントが設置される予定だ。

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