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【幻の限定国産スーパースポーツ3選】1台だけ販売したホンダ「NSX-R GT」のほかにも幻の市販車が存在していました

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TEXT: 塩見 誠(SHIOMI Makoto)  PHOTO: トヨタ自動車/日産自動車/AMW編集部

日産 GT-R 50 by Italdesign:ビスポークで仕立てられる50台のみの限定車

日産「GTーRニスモ」をベースに、イタルデザインが設計と製作をおこなったのが、この「GTーR 50 by Italdesign」だ。2018年がイタルデザインの創立50周年、そして2019年がスカイラインGTーRの誕生50周年であることから構想されたこのマシン、当初は市販する予定はなく、反響があれば考慮するという程度だったと記憶しているのだが、ヨーロッパや北米でのプロトタイプの展示で大きな反響があったことから、市販化を決定。50台の生産モデルはすべてそれぞれのオーナーの好みによって仕立てられることとなった。

これだけのスペシャルモデルだけに内外装だけではなくエンジンもパワーアップされていて、VR38DETTは720psという最高出力と780Nmという最大トルクを得ている。日産ではなくイタルデザインで販売されたこのモデルの価格は、約1億5000万円。それに加えてスペシャルカラーパッケージオプションが約400万円とか、カーボン地を活かしたビジブルカーボンパッケージが約600万円とか、油圧式の可変ウイングが約600万円など、ちょっと想像がつかないオプションメニューも豊富に用意されていた。

イタルデザインが製造をおこなうということから、日本にはエスシーアイを通して輸入されることとなっていたこのスペシャルモデル、コロナ禍の影響もあって若干スケジュールは遅れたが、2021年夏ごろから製造がはじまり、2022年7月にオーダーストップとなっている。

レクサス LFA Nurburgring Package:サーキット走行を前提とした50/500の限定車

低重心化を実現できるドライサンプ機構を採用したV型10気筒エンジンを搭載した、レクサスのフラッグシップモデル、「LFA」。世界限定500台、日本での販売価格3750万円というこのモデルは、走りの性能はもちろんなのだが、そのサウンドの美しさも高く評価されたまさにスーパースポーツカーだ。

そんなLFAをベースに、サーキット走行をメインとするオーナーのためにつくられたのが「LFAニュルブルクリンクパッケージ」。エンジンパワーは560psから570psへと10ps引き上げられ、2ペダルMTのシフトプログラムも専用のものとすることで、シフトに要する時間を短縮。サスペンションも専用品となり、カナードを装備したフロントバンパーや角度調整式のリアウイングといった、専用の空力デバイスも追加されている。このニュルブルクリンクパッケージの新車価格は、約4500万円。しかしいま買おうとすると、とても1億円では手が届かない超希少なモデルとなっている。

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  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 1965年生まれ。学生時代からオートバイとクルマに熱中し、自動車雑誌編集ののちフリーランスライターに。これまでAE86トレノ、CC72Vアルトワークス、E38AギャランVR-4RS、1980年式シロッコ、CD9Aランサー・エボリューション、プジョー306スタイルなど、クルマを乗り継ぐ。オートバイはCB250RS、RZ250、ZZ-R1100、T-MAXなどつねに複数台所有。現在の愛車はフタ桁ナンバーのアルファ ロメオ156V6とサーキット遊び用のNCP91ヴィッツRS・TRDターボM、JA45クロスカブ。
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