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唯一の日本人チームオーナーであるナスカー「HRE」の2台体制が結果に結びつかない苦しい展開に…。残り3戦で巻き返しなるか!?

61号車は予選15位 決勝20位となったが、この過酷なショートトラックでの経験が次戦に繋がるはず

ナスカートラックシリーズも残り3戦

アメリカでもっとも人気のあるカーレースである「NASCAR(ナスカー)」は、トップカテゴリーから下位シリーズまで様々なシリーズが存在する。その3大カテゴリーは「カップ」、「Xfinity(エクスフィニティ)」、「CRAFTSMAN Truck(トラック)」となる。そのひとつであるトラックシリーズへ長年挑戦をし、2018年にはタイトルも獲得している「HATTORI RACING ENTERPRISES(HRE)」は、ナスカー界で唯一の日本人チームオーナーである服部茂章氏が率いるチーム。今シーズンもこのトラックシリーズに参戦を続けている。

来期にも目を向けて2台体制を敷き、挑戦を続ける

2023年シーズンのトラックシリーズもシーズン終盤、全23戦のうちの第20戦を迎えることとなった。その第20戦はテネシー州にあるブリストル・モータースピードウェイ(BMS)で、アメリカ東部時間9月14日(木)午後9時にスタートした「UNOH 200 presented by Ohio Logistics(200周/106.6マイル)」となる。

この1戦に、HREは今回も2台体制で臨むこととなった。チーム在籍2年目となる若手ドライバー、テイラー・アンクラム選手が#16 LiUNA! TOYOTA TUNDRAに。そして、今シーズンHREチームに合流したジェイク・ドリュー選手が#61 Cyclum Renewables Truck Stops TOYOTA TUNDRAに搭乗し、トラックシリーズにHREから3度目の参戦となった。

事前に行われた練習セッションでは、2つのグループに分けられており、16号車は第2グループで走行。このセッションでは30番手のタイムを記録。なかなかスピードが乗らないものの、マシンのセットアップを進めて臨んだ予選セッションでは38台中25番手のグリッドを獲得し、13列目のイン側からスタートをすることとなった。

そして迎えた決勝。グリーンフラッグが振られ、3ステージ制を取るその第1ステージのほとんどをトップ20圏内で走行した16号車は最初のステージの55周のチェッカーを22位で受けた。チェッカー後のステージブレイクでピットに戻り、燃料補給とタイヤの交換を行って第2ステージも21位で終えた。そして迎えた最終ステージ、16号車は25番手から再スタート。長いグリーンフラッグランが続き、16号車はトラフィックの中から抜け出せないまま22番手争いを繰り広げつつ周回を重ねていく。そして、コンクリート路面のBMSでの5回目となるレースをアンクラム選手は23位でフィニッシュした。アンクラム選手のクラフトマン トラックシリーズのランキングは15位をキープしている。

ドリュー選手は17位でフィニッシュ

一方のドリュー選手にとって、このBMSは初めてのコースとなるが、そのハイバンクのショートオーバルでのプラクティスセッションの早い段階で、ルーズ(オーバーステア)な症状を見せる61号車にてこずりながらも19番手のタイムを記録。続く予選では38名中15位のタイムで、決勝レース8列目イン側のグリッドを獲得した。

決勝第1ステージ、61号車はベストラインを探りながらの走りとなったが、それでも17位でフィニッシュし、ピットストップ後に24番手から第2ステージで再スタートを切る。ここではステージの大部分で20位前後を走行し、最終的にはこのステージを22位で終えた。最終ステージでは、イエローコーションの出ない、長いグリーンフラッグ下での走行となったが、61号車はステージの大半をトップ20前後で戦い、20位でフィニッシュ。

今回も2台ともに結果が残せないままのレースとなってしまった。ナスカートラックシリーズも残り3戦。次戦は、アラバマ州にあるタラデガ・スーパースピードウェイで開催される「Love’s RV Stop 250(100周/250マイル)」となる。アメリカ東部時間9月30日(土)午後1時にスタートする。

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