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スズキ「カプチーノ」の酷暑対策にアルミ断熱材が効果的! いろんな旧車で使える暑さ対策を紹介します

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

  • 施工後
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コンパクトな軽オープンスポーツに暑さはツラい

筆者が格安で手に入れたスズキ「カプチーノ」。各部のリフレッシュやオーディオのアップグレード、そしてオールペイントを施して輝きを取り戻している。乗る楽しさが日々増しているが、この暑さには勝てず……。暑さをしのぐために施した対策を紹介しよう。

車内の異常な暑さでエアコンがまったく効かず……

今年の夏はお盆を過ぎても暑さが収まる気配なかった。最近はカプチーノに乗る機会がめっきり減っており、イチバンの理由は車内がとても暑いことだ。エアコンのガスは十分だし巷で効くとウワサの添加剤も入れた。しかし、乗車中はつねにエアコン全開なのに追い付かずまるで苦行。異様な暑さの原因はズバリ、フロアとルーフからの熱だろう。

エンジンや排気系に加えてトランスミッションから発生する熱量がかなり大きく、フロアとセンタートンネル付近は暖房器具と呼んでも差し支えないくらい。若かりしころの愛車AE86を彷彿させる熱さで、昔は気合いと根性でガマンしたが今ではムリ。当時はエアコンなんて納車と同時に外していたし、アンダーコートも剥がしてもっと熱かったじゃん、とも思うが、30年前は今ほど気温が高くなかった。

さらに純正の断熱材は30年も経てば劣化しているだろうし、そもそも当時の熱対策では今の猛暑に対応しきれない気がする。ルーフも熱伝導率の高いアルミ製なうえ、断熱材は何も入っていないらしい。そのうえヘッドクリアランスが狭いので、夏の昼間にロフトで過ごしているようなモン。ま、暑い暑いと愚痴ったところで何も変わらない。ここらでひとつ「夏も快適なカプチーノ」を目指し、ルーフとフロアをガッツリ熱対策することにした。

アルミの断熱材が意外と効果あり!

そこで選んだのはカツキワークスが販売する「サーモガード」だ。いわゆるガラス繊維にアルミ箔を接着した製品で、自分がレースをやっていたときも愛用していた。今回は1m×1m×1.6mmで裏が粘着加工された「1000AD-7000W」をメインに、幅の細い「1000AD-38XL」など数タイプをインターネットで購入。施工はカプチーノの主治医である、山形のオートリサーチ米沢に依頼した。

ルーフは3つそれぞれの内張りを外し、できるだけ隙間ができないようにカット。あとはローラーで丁寧に密着させれば完了だ。フロアはシートやカーペットを外してから、配線などを避けつつ同じく隙間がないように貼り付け。フロアだけではなくセンタートンネル、さらにサイドシルやシート後方までカバーし、運転席側と助手席側のほとんどに施工できた。

施工後

ついでに残った24mm幅の「85AD-Wスリム」を、エアコンの配管にひととおり巻き付ける。オートリサーチ米沢の安達さんいわく「どこまで効果があるかは分からないですが、エキマニのすぐ上を通っているのでやってみましょう」とのことだ。

作業は半日くらいで終了し、帰り道で施工前と比較してみた。ちなみに前日は自宅を出たのが16時半で、オートリサーチ米沢までの道中はずっとエアコン全開、それでも結構な暑さに辟易した。施工後にお店を出たのは15時半と1時間ほど早い、つまり前日より暑い時間帯だったにもかかわらず、エアコンはひとつ弱くしても十分に効いたうえ、足もともフロアトンネルの横も頭上も、以前ほど熱が伝わってこない。車内の温度が下がった影響も大きいと思うが、エアコンから吹き出す風も涼しく感じる。

ともかく期待していた以上の効果で、夏のドライブがだいぶ快適になった。もうひとつ試してみたいのはガラスに貼る断熱フィルム。カプチーノの純正ガラスはUVカットではないので、紫外線による日焼けや内装の劣化も緩和できるはず。こちらも早めにやってしまおうかと検討中だ。

  • 施工後
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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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